海へ落としてしまったデジカメを、1年後に同じ海で発見。しかも故障もなく、中身のデータも無事だった……! Twitterへ投稿された珍しい体験談に、驚きの声が寄せられています。編集部は投稿主のまさき(@SRkCCoWbQubsDDu)さんに詳細を聞きました。
事の起こりは、まさきさんが大学のサークル仲間と海へ行った2021年のこと。ダイビングを楽しんでいた最中、後輩が首にかけていたカメラ「Nikon coolpix w300」をいつの間にか落としてしまい、数人がかりで探すも見つけることはできませんでした。
そんな出来事を忘れたまま、まさきさんは1年ほど経った6月18日に、再びその海を訪ねました。潜って生き物の観察を楽しんでいたところ、水深6メートル程の海底で砂利に埋もれたオレンジ色の物体を発見。シリコンケースに包まれたその機械こそ、かつて後輩がなくしたデジカメだったのです。
もう壊れているだろうと思いながらも、まさきさんはダメもとで起動を試みます。真水で塩を抜いてから充電ケーブルを挿してみたところ、なんと充電中を示すランプが点灯。電源ボタンを押すと起動音が軽快に鳴り響き、正常に稼働したといいます。
無事に残っていたデータには、きれいな海中の写真がたくさん。最後に撮影された写真の日付は2021年6月15日だったそうで、カメラは368日もの間、海水に耐えていたことになります。「1年越しで発見できたこともさることながら、カメラが耐水ケースもなくほぼ生身の状態で水や生物に侵されなかったのが驚きです」(まさきさん)
カメラの耐久性を示したエピソードに、TwitterではNikonの技術を讃える声が多数。「これを機会に後継機を発売してほしい」といった要望もみられます。
カメラは今後きれいに清掃して、後輩に返却するとのこと。なお、まさきさん自身も、2021年の1月にNikon coolpix w300を海で紛失したそうで、「どなたかがそれを見つけたら368日の記録を更新できるかもしれませんね」と語っています。
画像提供:まさき(@SRkCCoWbQubsDDu)さん
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