6月25日、すみだ水族館(東京都墨田区)で赤ちゃんペンギン「だいふく」ちゃんがプールデビューしました。
同館は東京スカイツリーのふもとに広がる東京ソラマチ内にある水族館。2022年5月22日で開業10周年を迎えた同館では、開業以来10年連続で赤ちゃんペンギンが誕生しています。
だいふくちゃんは、2022年に生まれた「こまり」「しらたま」のきょうだいである女の子。1カ月前には小さなバケツに入り、水族館スタッフさんたちの朝礼に混ざる姿が話題になりました。
この日に向けて泳ぎを頑張り、無事にプールデビューを果たしただいふくちゃん。ねとらぼ生物部は、同月23日に実施された練習に密着していました。練習中にはお父さんペンギンも登場し、大盛り上がりだった様子をお届けします。
「だいふくちゃんの最終練習」
最終練習は、他のペンギンたちが生活している大きなプールに慣れるためのもの。だいふくちゃんはこの日までに、練習用のプールで水に慣れることから始まり、浮きや泳ぎを少しずつマスター。無事、潜水まで身につけました。
最終練習では、飼育スタッフさんが手作りしたネットによって区切られたエリア内で泳ぎます。エリアを区切る理由はほかのペンギンからちょっかいを出されないように、そしてもしも何かあったときに、飼育スタッフさんたちがだいふくちゃんの安全を確保しやすくするためなんだそうです。
だいふくちゃんはネットの外の広いエリアに行きたいのか、ネットに何度も突進。そんなだいふくちゃんの様子が気になるのか、お父さんペンギン「はなび」くんが岩場からだいふくちゃんを見ています。
飼育スタッフさんの誘導で特別にネットの内側に入れてもらったはなびパパ。泳ぎながらだいふくちゃんの近くへ接近していくと、まるで「こうやって泳ぐんだよ」と教えているかのように潜水し始めました。
だいふくちゃんも、はなびお父さんに負けじと潜水。しかし、はなびお父さんには不出来に見えたのか、まるで「違うでしょ」と教えるようにくちばしでだいふくちゃんをつつきます。これには飼育スタッフさんも思わず「スパルタだなぁ」。ちなみに親子で泳ぐのはこれが初めてとのこと。はなびお父さんは、だいふくちゃんが今後プールで困らないように厳しくも優しく教えているのかもしれませんね。
だいふくちゃんは潜水時に水面をばちゃばちゃするものの浮いてこないといったことはなく、歴代の赤ちゃんペンギンと比べても泳ぐのが上手なんだとか。そんなだいふくちゃんの泳ぎに満足したのか、はなびお父さんは「もう教えることはない」とばかりに岩場へ上がっていきました。しかし、上がった後も泳ぐだいふくちゃんを見守っているように、岩場に止まったままです。
こうして最終練習は無事に終了。帰るよう促されるだいふくちゃんですが、「もっと泳ぎたい」と駄々をこねるように退場を拒否します。そんなだいふくちゃんを抱えて退場する飼育スタッフさん。早く時間を気にせずプールで泳げるようになるといいですね!
だいふくちゃんはデビュー後はしばらく泳ぐ時間を制限しつつ、ほかの子と問題なく過ごせると判断されると常時水槽にいるようになるのだとか。ちなみに同じく2022年に生まれたこまりさんとしらたまさんは来月デビュー予定とのことです。
毎年、個性豊かなペンギンたち内の恋愛関係や、飼育スタッフさんとの関係性をまとめた「すみだペンギン相関図」も話題になる、同館のマゼランペンギンたち。館内のショップではだいふくちゃんのおともだちであるぬいぐるみや、推しのペンギンとおそろいのカラーをつけられる「推しペンカラーバンド」を販売中です。ちなみにだいふくちゃんのバンドカラーの組み合わせは、右が「白・ピンク」、左が「メロングリーン」だと発表されました。
推しのペンギンと同じ組み合わせをつけていたら、飼育スタッフさんに気付いてもらえるかも?
だいふくちゃんやこまりさん、しらたまさんたちの普段の様子は、すみだ水族館の公式Twitterアカウント(@Sumida_Aquarium)やInstagram(sumida_aquarium_)で見ることができますよ。
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