「“推しの概念”を感じて買った一番高いもの」は何? ジュエリー、日本刀、架空のミュージカル曲……愛が爆発したオタクのエピソードがキレッキレ(1/2 ページ)
推しへの愛がつまってる。
アニメや漫画、アイドルなどにハマると、身の回りのものや今まで興味がなかったものにも“推しの概念”を感じとってしまうことはありませんか? そんな「推しにハマったせいで公式グッズでもないのに買ってしまったグッズ」にまつわるツイートが、Twitterで話題になっています。
きっかけとなったのは、Twitterユーザーのサランさん(@saran_nousagi)が投稿した「オタクの『推しにハマったせいで別に公式グッズでもないのに概念として買った一番たけえもん』の話聞きてえよな」という投稿。この投稿には、7月29日時点で4万4000件以上のリツイートと11万4000件以上のいいねが寄せられた他、実際に買ったものを報告する多数のリプライや引用リツイートが集まりました。
まず今回のツイートで話題になっている、「推しの概念グッズ」とは何なのでしょうか。推しの概念グッズ、それは「推しキャラの髪の毛や目に色が似ている」「推している2人組のイメージカラーの組み合わせ」などの見た目はもちろん、「花言葉がキャラクターを連想させる」「香りがキャラクターにぴったり」「数字が誕生日などを思わせる」など、ありとあらゆる点で“推しや作品を連想させるもの”を指す言葉です。自分自身が「これは推しの概念だ」と感じるものであれば良い意味で何でも良く、宝石や香水のような物はもちろん、旅行や移住のような実体験も含みます。
なおサランさんが所持している推しの概念グッズは、「10万円超えのセミオーダージュエリー」。もともと宝石をコレクションするのが趣味だそうで、リングのメインの宝石には、所持していた中でも特にお気に入りだったというレインボーアンデシンラブラドライトを使用しています。この石は、アンデシン(赤い宝石)とラブラドライト(グレーに青が光る宝石)の中間の石で、作品にまつわる「宇宙や星」をイメージしているのだとか。周りを固める四つの脇石のダイヤは、結婚の際に持つといいとされる「サムシングフォー」をイメージしているそうです。自分だけが分かる意味がすてきだ……!
ツイートに寄せられた“推しの概念グッズエピソード”は、どれもこれも愛が爆発しているものばかり。中には「推しのミュージカルが存在しないことに耐えかねて、架空のミュージカル曲を作曲家さんに依頼して作ってもらった」、「TSUTAYAを愛しすぎて家にTSUTAYAを作った」、「刀剣乱舞の同田貫正国に落ちて銘九州肥後国同田貫上野介(正国の別名)をお迎えした」といった、熱量に思わず「すごい……」と声が出てしまうエピソードも多数寄せられています。
ねとらぼでは今回、サランさんの「セミオーダージュエリー」について詳しくお話を聞いてみました。
――サランさんが作った概念アイテムについて教えて下さい。リングをオーダーした経緯はどのようなものでしょうか。
ある同人イベントに友人と出展した際、展示品として用意しました。頒布物のコンセプトに「結婚」が含まれていたため、指輪を展示できたらすてきだなと思ったためです。元々ミネラルショーなどでカットルースをコレクションしており、手持ちのお気に入りの石をこの期にアクセサリーに加工すると良いかも、と思いたちました。
――実際にリングを手にしたときの気持ちはどのようなものでしたか? 概念グッズを手にすることのおすすめポイントなどありましたらあわせて教えて下さい。
カットルースの収集をしていたとはいえジュエリー加工は初めてで、受け取ったときは感無量でした。身につけて眺められるので、特別なお出かけの時にはめて行ったりして、とても良い記念になりました。
推しを推す気持ちさえあれば、色んな形で推し活ができ、その中の一つの形として「概念買い」があると思います。お財布事情や推しジャンルの事情などは様々ですが、みんなが楽しく推し活や「概念買い」を楽しめると良いと思います。
(了)
推しができると、その「概念」を他人にはわからないであろう小さなことからも感じ取ってしまうもの。サランさんのツイートに寄せられたエピソードは、1日中見ていられるほど面白く、自分の好きなものに全力なみなさんに元気をもらえます。
今回は、金額・規模ともに思わずうなってしまう「概念グッズ」が集まりましたが、文房具やコスメなど身の回りのものからでも、好きなもののパワーを感じて楽しい推し活ライフを送りたいものですね。
(三日月 影狼)
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