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エポスカード“同性パートナー”申込可の記述がサイトにない → 問い合わせで即対応 いつから対応していたのかや記述を追加した理由を聞いた(1/2 ページ)

サービス開始時から対応していたそうです。

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 問い合わせしたら即反映――。エポスカードの同性パートナーへの対応が素晴らしいと話題になっています。いつから同性パートナーへ対応していたのか、対応を始めたきっかけは何だったのか。話を聞いてみました。

エポスカード 同性パートナーの紹介にも対応している「エポスファミリーゴールドカード」

 エポスカードは、丸井グループのエポスカード社が展開するクレジットカード。エポスファミリーゴールドカードは、プラチナ・ゴールド会員の家族からの紹介で年会費が永年無料になるものです。

 そんなエポスファミリーゴールドカードのことを問い合わせたのは、Eriko Yoshidaさん(@yoshidayoyo1)。同性パートナーでは作成できないかと問い合わせたところ、作成できるとの返事でした。公式サイトへその記載がないことを伝えると、数週間でよくあるご質問のページにその旨が追加されたのです。

 同性パートナーに対応していたのは、いつからだったのか。今までサイト上への記述がなかったのはなぜなのか。エポスカードに話を聞いてみました。

―― いつから同性パートナーにも対応していますか。

エポスカード: エポスファミリーゴールドのサービスを開始した2018年6月より対応を行っています。同居を証明書などにより確認する運用を行っておりましたが、ネットでのお申込みも多いことから、原則として、証明書の確認を廃止しました。

―― 対応したきっかけや、企業としての思いは何か背景にありますか。

エポスカード: 丸井グループは「すべての人がしあわせを感じられるインクルーシブで豊かな社会を共に創る」ことをミッションに掲げております。グループ全体で取り組みを推進していく中で、エポスファミリーゴールドについても上記のミッションに沿ったサービスにしたいという思いから同性パートナーにも対応いたしました。

―― 投稿者からの連絡を受け、すぐに公式サイトに記載された形だと思います。どのような流れで掲載に至ったのでしょうか。

エポスカード: 6月上旬に、投稿者さまが店頭においでいただいた際に「同性パートナーは申込みができない」と誤ったご案内してしまいました。その後、おわびや申込みのご案内をメールでやりとりをし、エポスファミリーゴールドをお申込みいただけました。特別な理由はなく、当時は公式サイトでのご案内が必要との認識にいたっておりませんでした。

 その後のやりとりの中で、6月下旬に、公式サイトへの記載についてご意見を頂戴し、それをきっかけとして社内であるべき姿を検討し、7月中旬に公式サイトへ掲載いたしました。

―― 利用者から何か本件について反応はありましたか。

エポスカード: 利用者さまからのお声は現時点では特にありません。LGBTQの支援を行っているお取引先さまから、「LGBTQフレンドリーを打ち出している企業は多いものの、実際のサービスに反映できているケースがまだ少ないので、どんどん輪を広げて欲しい」というお言葉を頂戴しました。

―― 他に社内で同性パートナーについて、何か取り組みをしていれば教えてください。

エポスカード: 当社グループでは、前掲のミッションを達成するために、「ビジネスを通じてあらゆる二項対立を乗り越える世界を創る」という、「ビジョン2050」を宣言しております。インクルージョンという考え方のもと、ジェンダーのみならず、障がいの有無や世代など、さまざまな二項対立を解消することをめざしています。

 具体的には、LGBTコミュニティー支援「プライドハウス東京エポスカード」の発行渋谷モディのインクルーシブフロアの取り組み」「『配偶者向け人事制度』を事実婚や同性パートナー婚にも適用」などがあります。

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