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アザラシが飼育員の手をギュッとつかんで…… うるうるな瞳の上目づかいに「天使みたい」「たまりませんね」の声(1/2 ページ)

前肢を触るトレーニングの最中です。

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 飼育員さんが思わず「かわいい」と言ってしまうしぐさのアザラシがTwitterに投稿され、記事執筆時点で3万6000件のリツイートと21万9000件の“いいね”が寄せられています。

 話題になっているのは「海遊館」(大阪府大阪市)で暮らすワモンアザラシの「アラレ」。飼育員さんが水槽の上から手を伸ばし、前肢を触るトレーニングをしていると、その手をぎゅっとつかんでくるのだそうです。

海遊館アザラシ
ワモンアザラシのアラレ

 まん丸のオメメから送ってくるのはウルウルの熱視線。そんな表情をされたら、見ている方もドキドキしてしまいますね。

海遊館アザラシ
熱視線を送ってきます

 リプライ欄には「かわいすぎます」「天使みたい」「こんな瞳で見つめられたらたまりませんね」といったコメントが。「飼育員さんがうらやましい」という声もありました。

 海遊館には他にもワモンアザラシが暮らしていて、トレーニング時の反応もさまざま。リプライ欄には、アラレの息子「ミゾレ」の表情や、「ユキ」の表情も投稿され、アラレとの違いに注目が集まっていました。他にも海遊館のTwitterアカウントでは、他の動物たちの生き生きとした姿や、涼し気な動画を見ることができます。

 前肢を触るトレーニングや今回話題になったアザラシたちの表情について、編集部は「海遊館」の飼育担当者に話を聞きました。

―――前肢を触るトレーニングを行う理由は何でしょうか?

 健康管理のためです。このトレーニングにより、前肢(ぜんし。前足のこと)の怪我の有無や爪の伸び具合等を確認することができます。離れた位置からの観察より詳細にチェックできる他、アザラシに負担なく安全に健康管理を行えるようにすることが目的です。

 また、アザラシがどこにいても健康管理を行えるよう、水中でも陸上でもトレーニングしています(陸上の場合は「握手」のような動きです)。

―――表情が個体によって全くちがいますが、もしその理由がありましたら教えてください

 表情の違いは主に個体毎の顔の個性だと思います。ワモンアザラシは目など顔のパーツが大きく、顔の個性が特に分かり易いです。

 また、海遊館の「北極圏」水槽はワモンアザラシを近い距離で色々な角度から観察できるので、そういった特徴に気付きやすいのだと思います。

―――飼育員さんたちが魅力的だと思うワモンアザラシのポイントはどこでしょうか

 私の個人的な意見ですが、丸々とした体形でしょうか。実はこの体形は、外気に接する表面積を減らすことで体温を保つことに繋がっています。寒冷地での生活に適応したワモンアザラシの特徴の1つです。

―――ワモンアザラシたちのこういうところに注目してほしい、という見どころなどあれば教えてください

 「北極圏」水槽ではワモンアザラシの水中・陸上の両方の様子を観察できますので、泳ぐ姿や陸上を移動する姿の違いを観察したり、また、1頭ごとの特徴を捉えて個体ごとの魅力を見つけていただいたりするのも面白いところです。

(了)

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