多くの学生が期末レポートを締め切り直前まで出さない現象を可視化したヒストグラムを大学教授が公開。余裕を持って行動できない人間の性を突き付けられてしまいます。
理論物理学者で、東京大学で教えている立川裕二(@yujitach)さんは、期末レポートが提出された件数と時間をまとめたヒストグラムをTwitterに投稿。縦軸が提出件数、横軸が提出時間を示しています。横軸の0はデッドラインを意味しますが、期限の100時間以上前に提出されているのは10件ほど。締め切り直前の5時間に提出が集中しています。
締め切り後の提出もありますが、件数はほんのわずかです。立川さんは以前から同様に提出タイミングのグラフを作成していて、締め切り直前に提出件数が急増する現象はこれまでも確認されてきました。2020年現代物理学、2014年物理数学2など、いずれの科目においても、締め切り1時間前に最も多くレポートが提出されています。
Twitterには「ゲ、俺のことかな」と実体験を振り返る人だけでなく、「数日寝かせておく間に、論理関係のミスに気付いたり、最適な具体例を見付けたりすることがあるので、直前まで提出しない」とギリギリまで調整をしているという人からの声も寄せられました。締め切りギリギリから書き始める人もいれば、最後まで完成度を高めようと努力している人もいるようです。
ちなみに立川さんはねとらぼ編集部に対して「僕自身も含めて、人間存在の弱さ、悲しさをTweetしたつもりだった」と今回のツイートの意図を語ってくれました。立川さん自身「(学生時代)レポートはギリギリまで出しませんでしたし、今も大学事務に僕が出さないといけない書類は締め切りギリギリ」らしく、学生とまったく同じ悩みを持っているそうです。やるべきごとを先延ばししてしまうのは、大学の先生も学生も変わらず直面する問題なのかもしれませんね。
画像提供:立川裕二(@yujitach)さん
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