炎天下に具合の悪そうな人が……初めて救急車を呼んだ体験談漫画に反響 作者「やばそうと思ったら本人がなんて言おうと呼んでいい」(1/2 ページ)
熱中症の人のために救急車を呼んだ体験談に称賛が寄せられています。
具合が悪そうな人を見かけて、救急車を呼んだ体験談が、3万件を超えるいいねを集め、「素晴らしい対応」「自分も救急車を呼んだことがある」と反響を呼んでいます。
作者の人間まお(@ageomao)さんが、スーパーから帰る途中のこと。自転車を押して歩く、具合の悪そうなおじさんを見かけます。近所にはリハビリで休み休み散歩している人も多く、体調が悪いのか判断に迷うところ。おじさんは座り込みますが、人通りが多い場所なので大丈夫だろうと自宅に帰ります。
一度は自宅に戻ったまおさんですが、おじさんが気になって、飲み物を持って戻ります。おじさんは意識はしっかりしていそうでしたが頭痛を訴えており、一人暮らしで家に帰っても誰もいないというので心配になります。
近所に住む母親に水や日傘を持ってきてもらうよう連絡し、熱中症の人がいると救急車を要請。近くに住む人や駆けつけた母親と協力して、おじさんを寝かせて、日傘で影を作り、救急車が来るまでの間介抱します。救急車を呼んだと聞いて「家に帰って休むから大丈夫」とおおごとにしたくなさそうなおじさんでしたが、「命が一番大事だから無理しないで」とまおさんが諭すとおとなしくなったそうです。
具合が悪いながらも、まおさんも気遣ってくれたおじさん。通りすがりの人が救急車を誘導してくれて、救急隊に運ばれていきました。
看護師として働いた経験のあるまおさんですが、自分で救急車を呼ぶのは初めてだったそうです。電話では何があったか、まおさんの名前、場所、年齢を聞かれたそうです。到着までは15分ほど。救急車を呼んでほしくなさそうだったおじさんの気持ちは分かるとしつつも、一人で歩けなかったこと、独居だったことが救急要請した決め手になったと振り返っています。
漫画にはまおさんの対応を称賛する声や、同じような状況に遭遇した人から「救護活動に入るのと救急車を召喚する判断は確かに迷うよな、わかる」「私も熱中症で倒れてたおじいさん助けた時、こんな感じだった」といった体験談が寄せられています。搬送された経験のある人から「救急車が必要! と思ったら迷わず通報してください。具合悪い人は正常な判断が出来ません」というコメントも。
編集部ではまおさんに当時の様子などを聞きました。
―― この出来事を漫画にしようと思った理由を教えてください
人間まおさん 似たような場面に出くわしたとき、参考になると思ったからです。
―― 一度帰宅されてからおじさんのところに戻った決め手になったのは何でしたか
人間まおさん 帰宅後も頭にひっかかっていたから念のために確認しにいこうと思いました。
―― 似たような状況に遭遇して、救急車を呼ぶべきか迷った人にアドバイスや伝えたいことがありましたら聞かせてください
人間まおさん なんかやばそう! と思ったら本人がなんて言おうと呼んでいいと思います。あとは7119(「すぐに病院に行った方がよいか」「救急車を呼ぶべきか」悩んだときに専門家に相談できる番号)にかけるのもありだと思います。
―― 漫画に対する反響についてどう感じましたか
人間まおさん たくさんの方に読んでもらえてうれしいです。いろんな方がコメントで自分の体験談を書いてくださっていたので勉強になりました。
作品提供:人間まお(@ageomao)さん
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