夫婦の家事分担をあえてしっかり決めない理由を描いたエッセイ漫画がTwitterに投稿され、反響を呼んでいます。投稿には、8月28日現在2万9000件以上の「いいね」が寄せられました。
漫画の作者は、雪わいこ(@waiko084)さん。夫のヒトミさんとの温かい日常をエッセイ漫画に描き、投稿しています。
ある日のこと、体調が優れないわいこさんは、夕飯の準備をどうするかで悩んでいました。するとヒトミさんが、「何か買ってこようか。楽していいんだぞ」と、お弁当を買ってきてくれました。
ヒトミさんは、わいこさんがスーパーのお惣菜やカップ麺を食卓に出したときも、文句を言ったことがありません。そのことをわいこさんが問いかけると、「用意してもらって文句言うのおかしいだろ?」「文句があるなら自分で何とかしろって話ですよ」という答えが。わいこさんは、「そうやって人に要求しないところって凄い事だと思うよ!」と伝えます。
そして夕食後、ヒトミさんはお皿洗いを率先してやってくれています。わいこさんは家事を代わろうとしますが、ヒトミさんは「大丈夫。オレが洗いたいと思ってやってるだけだから」と、食器をピカピカに洗ってくれました。
わいこさんの家庭では、夫婦で家事の担当を決めていません。日頃からなんとなく得意な方がその家事をやっています。ヒトミさんは「その方がオレはストレスが少ないと思ってる」そうです。
詳しく話を聞いてみると、「担当を決めると担当以外手を出さなくなるだろ? 相手がたまたま具合が悪い日だってあるし」とのこと。担当を決めると、たとえ体調が悪くとも「私の担当だからやらなくちゃ」というプレッシャーになってしまいます。ヒトミさんは「それがストレスだから、オレはその時気付いた人間がやればいいと思う」と考えているのでした。
また、ヒトミさんはお皿洗いなどをするとき、時間をかけてきれいに洗います。一方、わいこさんは短時間でザっと洗うのが得意。そんなわいこさんに対し、ヒトミさんは「もっときれいに洗ったら?」とは言いません。ヒトミさんはこの点も、「(文句があれば)自分がやればいい」と考えているそうです。
さらにヒトミさんは、一人暮らしの時はお皿洗いを自分でやっていたことを例に挙げ、「一人暮らしではできてたのに、二人暮らしでは相手に丸投げっておかしな話だろ」「まあ……だから文句なんてあるわけないし、むしろ感謝しかないよ」と、素直な気持ちを伝えてくれました。ヒトミさんの気持ちを知ったわいこさんは「やっぱりこの人……好きだ!!」と感じるのでした。
この漫画を読んだ人からは、「うちも担当は決まってません。状況に応じた動きが取れることはグーですね」「助け合うってこういう事!」「この意識を常に持っていたいと思いました」「ほんとに尊敬する人です……かっこいい」など、共感や称賛の声が寄せられていました。
雪わいこさんとヒトミさんの夫婦のエピソード漫画は、Twitterアカウント(@waiko084)のほかpixivFANBOXでも公開中。書籍『わいことヒトミさん』も8巻まで販売中です。
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