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三角点に“おさい銭”? なぜか大量の硬貨が置かれており話題、測量法違反にならないのか国土地理院に話を聞いた(1/2 ページ)
大事なものではありますが神様が宿っているようなものではありません。【訂正】
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三角点になぜか大量の硬貨が置かれ放置されている様子が撮影され、話題を集めています。勘違いから“おさい銭”をしてしまう人が増えている……?
この写真を投稿したのは、Takayuki Ogataさん(@s15taka)。三角点の上にいっぱいの硬貨が置かれ、上面がほぼ埋め尽くされています。
三角点は国土地理院が設置したもので、正確な位置を求める測量を行うための基準となる点。測量法で「何人も移転、き損その他の行為により基本測量のため設置した測量標の効用を害してはならない」と規定されており、硬貨を置く行為は違反になりかねません。
【訂正:2022年9月1日10時50分 初出で「計量法」と記述していた部分がありましたが「測量法」の誤りだったため訂正しました。】
Ogataさんによると2016年時点ではおさい銭らしきものはなかったとのことで、ここ数年で置かれるようになってしまったようです。では実際、三角点に物を置く行為は、違反行為になるのでしょうか。
この件について国土地理院に話を聞いてみたところ、「測量法では、『測量標の保全』が定められていますので、測量標としての効用を害することのないよう注意をお願いしています」とのこと。過去にこういった事例があったのかについては、把握していないということでした。
回答では「お願い」にとどまっていますが、やはりおさい銭を置く行為は好ましくないようです。知らずにやってしまっていた人は、ご注意を。
画像提供:Takayuki Ogataさん(@s15taka)
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