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「ビデオテープケース入りの同人誌」を作りたい → 2.6万いいねで商品化決定 印刷会社の中の人に経緯を聞いてみた(2/3 ページ)

ビデオテープケースと同人誌、奇抜だけど親和性が高いかもしれない組み合わせ。

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どうしてビデオテープケース入り同人誌?

──ビデオテープケース入り同人誌を思い付いた経緯について教えてください

しまや出版 一番の理由は「何か面白いことができたら楽しいな」「(個人的にも)もっといろいろなカタチの同人誌が読みたいな。そして創作のお手伝いがしたいな」という思いです。また、現在「カセットテープケース入り同人誌」もリリースしたタイミングで、「レトロものにさらに力を入れたい!」という強い思いがありました。

──カセットテープケースとは、また随分と懐かしいものを……

しまや出版 企画発案者の私がその年代を生きていたという理由もありますが、会社が来年創業55周年を迎えるということもあります。社長とは以前から「同人誌印刷会社の老舗としても、温故知新を感じる企画を実現したいですね」という話し合いをしていました。

──カセットテープケースとビデオテープケースが温故知新につながると

しまや出版 「温故知新」という崇高なテーマが「カセットテープやビデオケースを使用した本を作れるようにしよう!」という、なぜか突飛な企画になったのは今思い返しても……。企画段階では正直ドキドキ不安と期待が入り混じっていました。

──ふたを開けてみたら、ものすごいことになっていましたね

しまや出版 今回、このようにすごくたくさんの方々に興味を持っていただけて、また良い反応をいただけて本当にとてもうれしく思っています。そしてこんなギリギリの企画にGOサインを出してくれた社長の懐の深さにも感謝しています(笑)。

 これからもいろいろなレトロものはじめ、尖った企画を予定していきたいと思いますので、ぜひ今後もご期待ください!

ビデオテープケース入り同人誌に入るものは?

──中に入れるのは分厚い本になりそうですね。一冊何ページくらいになるでしょうか

しまや出版 厚さはおよそ20ミリ程度あると、それっぽい仕上がりになります。例えば本文の用紙に「白上質 90キログラム」用紙を使用した場合、320ページほどで20ミリほどの厚みになります。

──かなりのページ数になりますね。大ボリュームの同人誌になりそうです

しまや出版 ここまで厚みを持たせなくても、ビデオテープケースに本が収まっているだけでも、それなりに見栄えは良いと思います。正式リリースの際にはさまざまな本の厚みで作成した写真を掲載する予定です。

リリース日と価格について

──入稿の受付はいつから始まりますか

しまや出版 早ければ9月中、遅くても10月中にはリリースできればと思いますので、急いで準備をしていきます!

──価格は決まっていますか?

しまや出版 価格は調整中です。決まりましたら、自社サイトに掲載していきます。

しまや出版 商品化 同人誌
しまや出版ではグッズ作成もしています(画像はしまや出版公式サイトより)

反響について

──当該のツイートは2.5万回リツイートされました(9月13日現在)。反響についてはどう思われましたか?

しまや出版 まずは、ホッとしました(笑)。 ビデオケースを知らない年代の方もたくさんいらっしゃいますし、どこまで受け入れてもらえるかはずっと不安でした。

──そんな不安をよそに、投稿初日からたくさんリツイートされていました

しまや出版 予想もしないほどのリツイート数になってきたので、「こんなに拡散されて大丈夫……?」と違う不安も出てきました。ただ、多くの方がとても良い反応をしてくださっていたので本当にうれしかったです。新たなアイデアにつながるご意見もたくさんありましたので、今後の企画に生かしていきたいと思います!

──社長とのやりとりも印象的でしたね

しまや出版 社長は基本的には「面白いと思うことはやろう」「いろいろチャレンジしよう」というスタンスです。実際のやり取りでは否定的なニュアンスはなかったので、……ツイートでは少し盛っていますね(笑)。

社員:社長!「ビデオテープケース入り同人誌」を新しいラインアップに加えたいです!

社長:そうなんだ。やりたいなら、やってみたらー……って、何? ビデオケース? どゆこと??

社員:カセットテープケースに続いて、ビデオテープケースです! 実はサンプルも作ってきました。こういう感じです!!

社長:これをやりたいの? 本で?

社員:はい! あまり見かけない仕様ですので面白いと思います。特に一部の方々には刺さると思うんです!

社長:君がそこまで推すならやってみても良いと思うんだけど。ニーズはどうなんだ?? まずは企画前にツイートして反応を伺ってみたら? それから初めても遅くないと思うよ。

社員:そうですね! じゃあツイートしてみます!

しまや出版 そして今回のツイートにつながります。実際はこんな感じでした。本当は懐深く受けて入れてもらっていました。

──企画を受け入れた上で、ツイートしてニーズをみようと提案した社長もすてきですね

しまや出版 結果によっては正式リリースが出来ていたかは怪しかったですので、皆さまの温かい反応のおかげで商品化が決定したのは間違いないです! 本当にありがとうございました!!!!!

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