YouTubeチャンネル「にこねこ【保護猫の保育園】」に野良の母猫が猫風邪の我が子を連れてきたように見える姿が投稿され、たくさんの感謝の声が寄せられています。動画は記事執筆時点で32万回以上再生され、8300件を超える高評価を獲得しています。
投稿主者のにこママさんとにこパパさんは「にこねこ保育園」(関連記事)という名前で、2014年から猫の保護活動を行っています。保育園には既にたくさんの園児(保護猫)がいますが、2022年7月17日にまた1匹の子猫が自ら保育園を訪ねてきたのだそうです。自ら入園希望を出し、無事入園した子猫は「ちょび」ちゃんと名付けられました。
無事にちょびちゃんを保護できたのは喜ばしいことですが、子猫がいるということは近所にその母猫もいるということ。母猫に関して情報収集を始めたところ、近所の人から「子猫を連れた母猫を見かけた」という有力な目撃情報が。投稿者さんは親子を保護するために、エサとトイレを設置しました。
すると数日後、子猫を連れた母猫が投稿者さん宅を訪ねてきました。その日はトラックの音に驚いて帰ってしまいましたが、翌日には子猫だけが近くにやってきたのです。子猫は人間をあまり怖がっていなかったためおもちゃで引き寄せて無事に保護、入園することが決まったのでした。不思議なことに、母猫はいなくなった子猫を探すこともなく、静かに帰っていったそうです。
にこねこ保育園では成猫を保護・隔離するスペースはないため、母猫は後日TNR(※)を行い、一代限りの命として見守っていくとのこと。子猫を保護するのはもちろん、母猫のこともきちんと考える投稿者さんたちの活動には頭が上がりません。
※TNR…野良猫を捕獲し、去勢・避妊をした後に元居た場所に戻す活動のこと。望まぬ妊娠・出産を防ぐことで、野良猫の数や殺処分を減らせると考えられています
保護された子猫は小さな体で、一生懸命に「シャー」と威嚇します。どうやら子猫のお母さんはずっと野良猫だったらしく、人間との触れ合いがない中で、子猫に身を守る術をきちんと教えていたようです。母猫は愛情たっぷりに子育てをしていたものの、我が子が猫風邪で苦しむ様子を見かねて、大事に保護してくれるだろうにこねこ保育園に連れてきたのかもしれませんね。
子猫は猫風邪がひどく鼻水が止まらないものの、動物病院できちんと診察されると少しずつ元気に。そしてにこママさんとにこパパさんの愛情に包まれてあっという間にリラックスした姿を見せるようになりました。子猫は自分から“トントン”と尋ねてきたことから、「トントン」ちゃんと名付けられたのでした。
にこママさんとにこパパさんは、トントンちゃんをはじめとした園児たちがすてきな家族に巡り合い、無事に卒業するまで縁をつないでいくとのこと。1匹でも多くの子猫が幸せになれますように、と願わずにはいられません。
動画には、「トントンちゃん、入園おめでとう!」「きっと入園を誰よりも喜んで、そして安堵しているのはトントンちゃんのお母さんですね」「ありがとうございます、日々の活動に対して尊敬しかありません……」「優しいにこパパとにこママの話しかけに直ぐに警戒心も無くなりましたね」といった、たくさんのコメントが寄せられています。
にこママさんとにこパパさんは日々保護猫活動に取り組みつつ、その様子をYouTubeチャンネル「にこねこ【保護猫の保育園】」とTwitter(@niconeko2575)、Instagram(@niconeko.2575)に投稿しています。また、保護活動のため「Amazonほしい物リスト」で支援を募集しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「にこねこ【保護猫の保育園】」さん
(三日月 影狼)
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