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au、黒部峡谷鉄道の全区間をエリア化 沿線の写真を即座にSNSシェア可能に(1/2 ページ)

圏外になる“秘境感”もありましたが……。

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 KDDIは2022年9月29日、富山県の黒部峡谷鉄道の全区間でau/UQ mobile/povoの携帯電話サービスが利用できるようになったと発表しました。

黒部峡谷鉄道
黒部峡谷鉄道(画像:KDDI、以下同)

 同社では2018年までに黒部峡谷鉄道の5駅をエリア化。その後、2020年11月からトンネルへの追加工事を行い、全長20.1キロの全区間にわたってエリア化対策を実施してきました。

黒部峡谷鉄道
トンネル入口に設置したアンテナ(いわゆるバズーカアンテナ)

 2022年8月にau通信のエリア化対策が完了したことで、宇奈月〜欅平間の全区間で、auの携帯電話が利用可能となりました。始発から終点までの全ての区間で通信が可能になったのはKDDIが初となります。10月からの紅葉シーズンでは、沿線で撮影した風景を即座にSNSなどでシェアできるようになります。

 黒部峡谷鉄道は、「トロッコ電車」の愛称でも親しまれる黒部峡谷の観光鉄道です。黒部峡谷一帯は中部山岳国立公園に指定されており、携帯電話の基地局設置には関係省庁の許可が必要となる他、路線内にある41のトンネルは一般的なトンネルより狭く湾曲している形状のため、トンネル外からの電波が内部まで届きにくいことも工事を難しくしていました。沿線には道路がないため、設置機材はトロッコ電車で運搬し、基地局整備を行ってきたといいます。

大泉勝彦

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