西野朗、物議呼んだロシアW杯“ボール回し作戦”へ痛恨の思い 5万人のブーイング浴びた選手に「本当にああいう試合をさせて悪かった」(1/2 ページ)
当時、日本の戦術は国内外で物議をかもしました。
元プロサッカー選手の鈴木啓太さんが10月1日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、サッカー元日本代表監督の西野朗さんにインタビューした動画を公開。西野さんは、2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会の対ポーランド戦終盤で取った戦術について、試合を終えた選手達に謝罪したとのことです。
2018年6月28日に行われたグループリーグの日本対ポーランド戦。BBCの当時の報道によると、日本は0対1で負けている状況でしたが、リーグ内で2位を争っていたセネガルが0対1でコロンビアに負けており、もし同じスコアでお互い負ければ、日本が警告数の差でリーグ突破できる局面にありました。
西野さんは当時、試合中にコロンビアの得点獲得を知らされたとのこと。それまでの自分だったら、負けている状況だからこそ攻めにいっていたはずなのに、「あの時だけはなぜか知らないけど(ボール回しする考えが)降りてきた」と述懐。
その“天啓”に従い、アップをしていた本田圭祐さんではなく、ベンチにいた長谷部誠さんを出場させ、パス回しで試合終了まで時間稼ぎをさせた結果、日本は読み通りグループリーグを突破。首尾よく決勝トーナメントへ駒を進めることができました。
しかし、この消極的な戦術を巡り、国内外で物議をかもす事態に。明石家さんまさんがラジオ番組で「気に食わない」「負けてもええから行ってくれ」と漏らした他、サッカー好きで知られる足立梨花さんも試合後に「素直に喜べないというかなんというか」「不思議な気持ちでいっぱいです」とツイートするなど、数多くの批判を呼んでいました。
西野さんも、選手やスタッフ全員が「こんなことまでして上がる意味があるのか」と思うのではないかと考えたそうで、「本当にああいう試合をさせて悪かった」と謝罪。選手たちからは「謝る必要はないですよ」と言われたものの、5万人がいる会場でのブーイングはすごかったといい、「選手には申し訳ない」と今なお感じているとのことです。
なお、西野さんに先立つ2022年2月、鈴木さんは、ポーランド戦を体験した元サッカー日本代表・槙野智章さんへのインタビュー動画を公開。槙野さんは、負けという結果である以上は「確かに批判の的にはなる」と指摘しつつ、“サッカー日本代表の歴史を塗り替える”というミッションで考えた場合、「勝ち上がる戦術ではある」と西野さんの采配に一定評価を下していました。
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