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米ALS協会は、SNSでブームになった「アイスバケツチャレンジ」の寄付金で開発されたALS治療薬「AMX0035」が、アメリカ食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表しました。
米ALS協会は2016年6月に75万ドル(約1億800万円)、7月に146万ドル(約2億1100万円)の助成金を、AMX0035の開発のために提供してきました。同協会の会長であるカラニート・バラスさんは、「ALSを完治させるためにはまだ多くの課題がありますが、この新しい治療法はその戦いにおいて重要な一歩となります」としつつ、アイスバケツチャレンジ提唱者が「ALSの軌跡を永久に変えた」と思いを馳せました。
アイスバケツチャレンジは2014年の夏にFacebookを中心に広まり、1700万人以上が参加したとされています。バケツに入れた氷水を頭からかぶることでALSへの認識を広め、寄付を募ることを目的とした運動で、ALS患者のパット・クインさんとピート・フレイツさんにより広まりました(関連記事)。フレイツさんは2019年、クインさんは2020年に他界しています。
研究財団RTIインターナショナルはALS研究者を対象にアイスバケツチャレンジのリソースの影響について調査を実施しています。調査によると回答者の84%がアイスバケツチャレンジ以降、協会からの支援によって研究がかなり加速された、または非常に加速されたと回答しています。また、回答者の72%が協会からの資金提供によって追加資金を得る能力が向上したと回答しました。
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