「気付けば徹夜」「休日に読んでほしい」 “縦スクロール”をフル活用した漫画「タテの国」にハマる人続出 無限に続く“縦長世界”の謎に迫るお話(1/2 ページ)
全120話に及ぶ縦長の大長編。ゆったりできる休日にでもぜひ。
果てしなく縦に長い世界の冒険を描く長編漫画「タテの国」が、作者のツイートがきっかけでTwitterでトレンド入りし、10万いいねを獲得するなどあらためて注目を集めています。
「タテの国」は田中空(くう)さん(@tanaka_kuu)が、「ジャンプ+」で2019年から2021年にかけて連載していた漫画。天空から下界へと伸びる世界を、縦長のページで描く構成が特徴です。
主人公は円筒状の国で暮らす少年、ルスカ。奈落のように深いこの世界の、奥底はどうなっているのか知りたいと願っていたところ、はるか上空から降ってきた少女に遭遇します。
その瞬間、ルスカの心中には「先を越された」といった嫉妬のような感情が湧き起こります。そして、「あの女に追いついてやる!!」と、彼女のあとを追って深い深い闇の中へ、真っ逆さまに飛び降りるのでした。
10日間も落ち続けた先で、ルスカはタテの国を長年研究している科学者に出会います。その協力もあって少女に追いつき、助けることに成功。そのなかで、科学者が500年間降り続けても底が見えなかったほどに世界は深いこと、少女は何千年もの間、途方もない高さから落ち続けていたこと、外壁の穴から巨大な獣の目がのぞき込んでいることなど、世界の長大さが少しずつ明らかになっていきます。
文字通り底知れない世界の物語は、全120話で完結。「気がつけば徹夜で読破していた」「長編映画を鑑賞した気分」と好評を博しました。長く落ちる話にマッチした縦読みの構成も「スマホで読んでこそ」と評価されています。
作者の田中さんは現在ジャンプ+で「ドラゴンの子」を連載中。「タテの国」は体裁の特殊さゆえか、紙はおろか電子でも書籍化されていませんが、同サイトにて全話無料で読めます。
画像はジャンプ+「タテの国」第1話より引用
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