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西九州新幹線の一番列車に乗ってきた! 指定席がダメならばと自由席を狙った結果(1/3 ページ)

新幹線、ほんとに早かった……!

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 西九州新幹線が2022年9月23日に開業しました。

西九州新幹線
西九州新幹線「かもめ」(写真:大泉勝彦、以下同)

 西九州新幹線は、武雄温泉〜長崎間の約66キロを最速23分で結ぶ、日本一短い新幹線です。武雄温泉駅で新幹線「かもめ」と在来線特急「リレーかもめ」を同じホームで乗り換える「対面乗換方式」により、博多と長崎を結んでいます。

 本稿は鉄道の乗りつぶしを趣味としている筆者が、一般会社員として精神を擦り減らしながら、なんとか合間を見つけて個人的に乗ってきた西九州新幹線の一番列車「かもめ1号」のようすをお伝えするものです。開業からもう2週間も経つじゃないか! ニュースサイトのくせに遅いぞ! と言わず(筆者も同意見です)、大目に見ていただければ幸いです。

 なお西九州新幹線そのものや開業による効果などについては、ねとらぼ交通課でもすでに詳しい解説記事を掲載しているので、そちらをあわせてごらんください。

指定席のきっぷは「10秒で完売」……。筆者も購入できず(既報)

 西九州新幹線の開業まであと1カ月となった8月23日、指定席きっぷの販売が始まりました。JR九州の発表によれば、開業当日の一番列車の指定席は、上りと下りのいずれも発売から10秒で完売したといいます(関連記事)。

西九州新幹線の指定席
西九州新幹線一の番列車の指定席きっぷは10秒で完売に(画像はJR九州のプレスリリースより)

 筆者も一番列車の指定席券を狙い、インターネット列車予約サイトできっぷの予約が可能な「事前申込」サービスを利用しました。

 この事前予約サービスは、発売の瞬間に駅窓口に並んでいる人たちと同じタイミングできっぷ購入バトルに参加する権利を得られるというもので、人気列車の場合は必ずきっぷが手に入るという保証はありません。

 やはり新しい新幹線となると競争率は非常に高かったようで、残念ながらきっぷは手に入りませんでした(なお買えなかったという話自体は、他の記事ですでにしています)。

 指定席券を購入できなくても、西九州新幹線には自由席の設定があります。自由席であれば、一番列車に乗れる可能性はまだ残されています。指定席であれば列車名と時刻の入ったきっぷが手に入るので記念になりますが、自由席ではきっぷに列車名の記載がなく、この“記念感”は薄れてしまいます。

 きっぷは買えなかったし、乗りに行くのはやっぱり落ち着いてからでいいか……と思いつつ、指定席がダメなら自由席を狙えという記事(関連記事)を出したのも筆者なので、自由席ならきっと乗れるだろうという気持ちで開業前日に博多へ向かうことを決めました。

筆者、博多へ向かう

博多駅
開業前日の博多駅。電光掲示板には佐賀止まりの最終「かもめ(在来線特急)」が表示されていた

 筆者は開業の2日ほど前に博多駅前のビジネスホテルを予約。武雄温泉駅での対面乗り換えを含め、西九州新幹線の全区間を通しで乗車するのであれば、博多駅前か長崎駅前に宿を取るのが一般的でしょう。博多駅前に泊まった理由は、予約が直前すぎて空室がなかなか見つからなかったためです。

 福岡への飛行機は当日に予約・発券を行いました。JALやANAを含めた一部の航空会社では25歳以下の搭乗者向けに当日予約限定の割引運賃があり、筆者は積極的に利用しています。26歳を過ぎてしまうと65歳までこの類いの当日割引運賃を使えなくなってしまうので、現在25歳の筆者にとっては今のうちに満足に使っておきたいものです。

 予約したビジネスホテルに到着したのは前日の夜。残務を済ませ筆者は22時ごろに博多駅で翌日のきっぷを発券しました。発券後は博多駅構内を散策し、西九州新幹線開業までのカウントダウン表示や電光掲示板の最後の「かもめ(在来線特急)」表示を撮影するなどしてホテルに戻りました。

ネットきっぷ
ネット予約限定の「ネットきっぷ」でお得に乗車できる(画像はJR九州のWebサイトより

 博多〜長崎間の片道きっぷは通常6050円(自由席は5520円)ですが、ネット予約限定の「かもめネットきっぷ」では同区間を4200円で購入できます。この他、3日前までに予約する「かもめネット早特3」では片道3600円、年内の期間限定で7日前までに予約する「かもめネット早得7」では片道3200円で購入できます。

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