東京ディズニーランド・シーの「ワクワク割」が物議 発表前にチケットを購入した人から“損をしたように感じる”と不満の声(1/2 ページ)
運営元のオリエンタルランドは編集部の取材に「アクセスが集中しご迷惑をおかけする状況が発生したことについては把握」と回答。
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーで10月12日から始まった「イベントワクワク割対象パスポート」(以下、ワクワク割)の影響で、チケットサイトにアクセスが集中。サイトの混雑で長い時間接続待ちをしたにもかかわらず、チケットをワクワク割に変更できなかった上、園内も混雑が予測されるなど、前もって購入した人が“損”だと感じている事態について、編集部は運営元のオリエンタルランドに取材しました。
ワクワク割とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを3回接種している人、入園1〜3日前にPCR検査、抗原検査を受けた人を対象とする1デーパスポート。チケット料金は20%引きになるとのことで、大きな話題となりました(関連記事)。
キャンペーンの発表後、サイトは混雑し、アクセスが非常に困難な状態に。チケットの購入や変更をしようとすると、サイトアクセスまでの待ち時間が表示されるのに加え、入場時間を迎えてもエラーでサイトに入れないという事態が多発。中には、8時間も接続を試した挙げ句、チケットが売り切れになってしまったという人もいました。
こうした状況に、サイトの混雑により長い時間待機してもチケットを変更できなかった人からは“損をしたように感じる”との声が。キャンペーン料金より高い定価を払って入場せざるを得ない上、園内も混雑が予測されるという事態に対し、SNSでは「得する人を出す為に正規で買ってた人が損するのは違う」「こんな理不尽なことある?」など不満が噴出しています。
編集部は、こうしたSNS上の声についてどう考えているのか、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの運営元であるオリエンタルランドに取材しました。
―― ワクワク割のチケットには枚数制限があるのでしょうか。また、制限があるとすると、何枚程度なのでしょうか。
オリエンタルランド:恐れ入りますが、各チケットの販売枚数や入園者数に占める割合はお答えしておりません。
―― ワクワク割以前にすでにチケットを買っている人たちから、チケットを変更しようとした際サイトにアクセスできずワクワク割に変えられなかった(またはアクセスできたものの売り切れで買えなかった)という声が上がっています。そのような人への返金対応などは考えていますか。
オリエンタルランド:アクセスが集中しご迷惑をおかけする状況が発生したことについては把握しております。
返金につきましては、チケットをご購入いただく際にもお伝えさせていただいております通り、購入後のキャンセル・払い戻しはできかねますので、有効期限内に指定入園日の変更をお願いしております。
―― ワクワク割の発表以前にチケットを購入した人からは、「前もって購入したにもかかわらず、チケットを変えられないまま、高い値段で入場することになる上に、通常よりも混雑する中で楽しまなければならない」と、不満の声が上がっています。
オリエンタルランド:通常価格のパークチケットとイベントワクワク割対象のチケットを合わせたトータルの販売枚数は、イベントワクワク割販売前と同水準となり、イベントワクワク割チケットの販売によって入園者数の上限には変更ありません。
また、ワクチンを接種していないゲストの方も入園できるように、これまで通り通常価格のパークチケットも販売しており、イベントワクワク割対象のチケット枚数には制限を設けております。
なお、編集部が10月のチケット販売状況を確認したところ、通常の1デーパスポートも含めた全てのチケットが売り切れているのは、東京ディズニーランドの10月15日と10月22日のみでした。また、売り切れとされているチケットでも、予告なく販売が再開されることもあるとのことです。
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オリエンタルランドが許可した場合を除き、営利活動を禁止するとのこと。