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「ヘルプマーク」「赤十字マーク」に酷似した椎名林檎グッズ、デザインの改訂とCD発売延期を発表(1/2 ページ)

「ヘルプマークをご利用の皆様、その普及に努められている皆様には、ご不安・ご不快な思いを抱かせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。

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 11月末に発売を予定していた椎名林檎さんのオフィシャル・リミックスアルバム「百薬の長」の関連グッズが「ヘルプマーク」「赤十字マーク」に酷似していると物議を醸している件(関連記事)で、販売元のユニバーサル ミュージックジャパンが声明を公開。グッズデザインの改訂およびCDの発売を延期すると発表しました。

画像内テキスト ユニバーサル ミュージックジャパンによる声明

 「百薬の長」【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】に付属するグッズのうちの2種、アクリル・カードケース「諸々券ケース」、マスクとマスクケースのセット「夢語りマスク」にはそれぞれ赤地に白い十字マーク、白地に赤い十字マークがデザインされており、これがヘルプマーク、赤十字マークに酷似しているのではないかと批判を受けていました。

 ユニバーサル ミュージックジャパンは声明でグッズの内容やデザインは社内で企画検討したものであり、「デザインについて改めて弊社で検証しましたところ、法令の確認を含めた各種チェックが不十分であったこと、また、日本赤十字社及び東京都福祉保健局からも各マークの使用規定などについてご指導を頂きました」と内情を公開。

 「ヘルプマークをご利用の皆様、その普及に努められている皆様には、ご不安・ご不快な思いを抱かせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」「皆様にご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。

画像内テキスト 発表された新デザイン

 ヘルプマークは「義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなる」(東京都福祉保健局より)ためのマーク。これに類似したデザインのグッズが出回るとヘルプマークが何かのグッズと誤認されたり、混乱を招いたりする恐れがあるというコメントがTwitter上で寄せられていました。

 また、赤十字マークは日本赤十字社によれば、戦争・紛争時の救護活動を行う際に用いられるもので、その性質上「使用については赤十字社と法律等に基づいて認められている組織」に限定されているとのこと。アルバムのグッズに用いるのは法的に問題があるのではないかと指摘されていました。

 延期となったCDの発売日については決定次第、再度知らせるとのこと。すでに「UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤」を予約している場合は、1週間以内に別途メールで連絡するとしています。

 特設サイトでは10日、批判を受け「特典グッズに関しまして、多くの皆さまから頂きましたご意見を踏まえ、弊社内で協議しております」とコメントを公開。対応を検討中であるとしていました(関連記事)。


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