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機械式時計を“工作機械から”自作するニコニコ技術部ぶっちぎりの職人が話題に どうやって技術を身に付けたのか聞いてみた(1/3 ページ)

ソフトもハードも全部1人で完結。

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 さまざまな職人や技術者がその技を動画サイトで惜しみなく見せてくれることも多い昨今ですが、そんな中でもひときわとんでもない技術力で注目を集める1人の投稿者がいるのをご存じでしょうか。投稿者の名前は、したーじゅさん(shita_ju)で、機械式時計を“工作機械から”自作しています。こう書いても、すごすぎて意味があまりよく分からないかもしれません。

 2019年に投稿された最新の動画では機械式腕時計を作成しているのですが、最初に図面を作成するところからスタート。もうこの時点であまりの精巧さに驚くばかりなのですが、続いて部品の加工も自分で行っていきます。この加工に使用するのが、“自分で作った”CNCフライス盤。

自作腕時計 ハードルの高い「いつも通り」
自作腕時計 自作のCNC……?

 このCNCフライス盤を自作する動画も公開しており、仕様や図面もしたーじゅさん自身が行っています。もはや何をやっているのか動画を見てもよく分からない世界です。

 こうして自作のCNCフライス盤での加工が一区切りついたら、次は“自作の旋盤”を使った加工に移ります。なんかまた自作工作機が出てきた!

自作腕時計 自作工作機その2

 さらに作業が進んでいくと、次に登場するのは“自分で改造した真空炉”。フローリングに置かれた改造真空炉が、なかなかに情報量あふれる映像となっています。ご家庭内にあるまじき映像と言わざるを得ない。

自作腕時計 フローリングに置かれた改造真空炉

 こうして全ての部品の加工が終わったら、組み立てて完成。むちゃくちゃにかっこいいデザインの腕時計となりました。精度はまだ市販品に及ばないとのことですが、十分実用できるレベルに収まっているようです。これからはさらに精度を上げ、いずれ時計の販売を始める予定だそうです。

自作腕時計 加工した部品を組み立てていき……
自作腕時計 完成

 このあまりにも理解が追い付かない圧倒的な技術は、どうやって身に付けたのか。どうして腕時計を自作するに至ったのか。話を聞いてみました。

―― 時計作りを始めたきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

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