Twitterを買収するのは文明の未来に重要だから――Twitter買収を提案している起業家のイーロン・マスク氏が10月27日、自身の考えを表明しました。
同氏は自身のTwitterで、買収の理由について憶測が多く流れているとし、「Twitter買収の動機を共有したい」としてコメントを発表。Twitterを買収するのは、「暴力に訴えることなく、幅広い信条について健全に議論できる共通のデジタル広場を持つことは文明の未来にとって重要」と説明しました。
現在のソーシャルメディアは、極右と極左のエコーチャンバーに分かれ、さらなる憎悪を生み、社会を分断する危険性があるとしています。従来のメディアの多くは、アクセス数を追求して二極化をあおり、対話の機会が失われているとも主張。こうした状況がTwitterを買収する背景にあり、人類のためでありお金もうけのためではないとマスク氏は述べています。
とはいえ、責任を負わずになんでも発言できる場にはできず、法に従い、全ての人を温かく迎える場でなくてはならない、とも同氏は語っています。
また同氏は広告についての見解についても述べており、適切な広告はユーザーに喜びや情報を与えるとし、ユーザーのニーズに合致した広告を表示することが不可欠と語っています。「関連性の低い広告はスパムだが、高い広告はコンテンツだ」
Twitterは、ブランドを強化し企業を成長させる世界で最も尊敬される広告プラットフォームを目指す、と同氏。素晴らしいものを一緒に築こうと広告主に呼びかけています。
マスク氏は4月にTwitter買収を提案。7月に撤回しますが、10月初旬に買収を再提案しています。なお当該の投稿の前に、マスク氏は流し台を持ってTwitter本社を訪れる動画を投稿。「今日はTwitterでたくさんのクールな人に会った」ともツイートしています。
13時追記
海外の報道によると、マスク氏はTwitterの買収を完了。株式を非公開化するとのこと。
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