食器を“灰皿”にされた料理店が悲痛の叫び 客の非常識な行動に「客ですらない」「人間性を疑います」と非難殺到(1/2 ページ)
マナーに配慮した行動をとることが大切です。
「器は灰皿ではありません」――食器を灰皿代わりに使用された料理店が、悲痛な思いを述べたツイートに注目が集まっています。編集部では当時の状況などについて店側に尋ねました。
被害を報告したのは静岡県磐田市にある料理店「味匠 天宏」さん。ツイートに添付された写真では、小さな白い平皿の上に、加熱式たばことみられる吸い殻が2本乗せられています。
ツイートによれば、店内はそもそも禁煙とのこと。ルールを守らず喫煙をした上、あろうことか食器を灰皿代わりにするという非常識な行為に、Twitterでは「ルールの守れないお客様は、客ですらない」「人間性を疑います」など批判の声が続出しています。
当時の状況はどうだったのか。吸い殻を見つけたときの思いは、どのようなものだったのか。編集部では、被害にあった天宏さんに話を聞きました。
―― 当時の状況を教えてください。
天宏:夜のお客様でした。個室で会席料理をご予約いただいてお酒もそこそこ飲まれていました。お客様のお帰りが遅くなりそうなので、板場と接客担当を帰らせました。その後、お客様がお帰りになって私が部屋の片付けをしたときに見つけたという流れです。
―― 吸い殻を見つけたとき、どのように感じましたか? 率直な思いをお聞かせください。
天宏:見つけたときはなんとも言えない、表現が難しい感情でした。怒り、悲しみ、むなしさ、あきれる思い。それらが混沌と入り混ざった感情です。
―― 今後、貼り紙をするなどの対策は考えていますか?
天宏:本館玄関には禁煙ステッカーは掲示していますが、各部屋に何かしら張り紙、パウチしたお知らせなどは検討中です。
当該の客は常連ではなかったそうですが、天宏さんは「本来なら、このようにお客様を下げてまでお店が皆さまに知られるというのは本意ではありません。親から受け継いだ店でありお客様です」と言い様のない気持ちを吐露しました。
客側が“食器を灰皿だと勘違いした”“電子タバコであれば大丈夫だと思った”などの可能性もゼロではありませんが、マナー違反であることは事実。天宏さんも「どうしても、とおっしゃる方は器を灰皿にしないで、係のものにお伝えください」と述べているように、喫煙の際はマナーに配慮し、適切な手順を取ることが大切です。
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組合によると、被害は出ていないようです。