慶大、世界中の伝統芸能をWebで体験できる「Global Jukebox」公開 1026民族・5776件の音声記録へ自由にアクセス可能（1/2 ページ）

膨大な音声記録を多彩な検索方法で追えます。

[沓澤真二，ねとらぼ]

　慶應義塾大学が、世界中の伝統芸能にまつわる音声のデータベース「Global Jukebox」を公開しました。1026民族を代表する、5776件もの音声記録を自由に検索して聞けます（参考：プレスリリース）。

Global Jukeboxのトップページ。デフォルトでは英語表示ですが、右上の「言語を選択」から日本語に切り替えられます

地図上の丸をクリックすると、その地域の伝統的な音楽を聞けます

　Cultural Equity協会のアナL.C.ウッド博士や、慶大環境情報学部のパトリック・サベジ准教授ら、17人からなる研究チームの成果です。各民族の伝統的な楽曲が歌手の数や声色、リズムやメロディーなどの特徴をもとに分類されています。

　基本的な使い方は、興味のある地域を地図上でクリックするだけ。検索窓で国や地域を指定し、曲を一括で再生することもできます。

地域の円が大きいほど、多くの曲が収録

検索の際は英語での入力が必要。「japan」と入れたところ、収録されている国内の民謡がすべてリストアップされました

　「アフリカの狩猟採集」や「スペインの羊飼いの道と歌」など、テーマ別に曲をまとめて聞ける特集コンテンツも用意しました。今後、研究チームはデータベースの継続的なメンテナンスを計画しており、現在取り上げられていない民族や地域の追加も検討しているとのことです。

トップページの「ジャーニー」から、テーマに沿った曲を解説とともに聞けます