シロハラインコが床にひっくり返る理由は……？　幼鳥やシニアインコと暮らす中で自然に身についた行動に「優しい世界」「幸せな空間」

賢くて優しい鳥たちの世界。

[Yuki，ねとらぼ] PC用表示関連情報

　小さな鳥に目線を合わせる中型インコの動画がTwitterに投稿され、「なんて優しさ！　見習いたいですね」「本当に優しいし、改めて鳥さんの賢さを感じました」と話題です。動画は記事執筆時点で9万回以上再生され、9900件以上の“いいね”を獲得しています。

　話題となっているのは、シロハラインコの「きなこ」ちゃんです。飼い主（@tamagono_nakami）さんのお宅で、セキセイインコやコザクラインコ、ジャンボキンカチョウなどのたくさんの仲間たちと一緒に暮らしています。

ひっくり返ったきなこちゃん

　ある日きなこちゃんは、お部屋で遊ぶジャンボキンカチョウの「むすび丸」ちゃんのそばまで来るとその場にひっくり返って寝そべりました。すると、目線が小さなむすび丸ちゃんと同じ高さに……。生まれたばかりのむすび丸ちゃんは、親鳥が初めての育児でうまくできず、生後0日から人工育雛をしていたのですが、さし餌の様子や成長をきなこちゃんも毎日一緒に見守ってきました。

ジャンボキンカチョウのむすび丸ちゃんとコミュニケーション

「どこ行くの？」

　一緒に暮らす他のたくさんの鳥さんたちは、ほとんどが小型で、中型インコのきなこちゃんとはかなり体格差があります。それが分かっているのか、きなこちゃんはいきなり「ワッ!!」といくことはせず、体を低くしたり、こうしてひっくり返って近づこうとする様子を、飼い主さんも興味深く見ていたそうです。きなこちゃんは、ずっとむすび丸ちゃんに触ってみたいと思っていたようで、この日は初めてくちばしの先で触れることができて、とても満足そう……。優しい気持ちが通じたんですね！

はじめてのタッチに成功！

　そして2羽の後ろでうとうとしているのは、9歳のセキセイインコ、「きみ」ちゃんです。きみちゃんは、7歳のときに後天性の斜頸を発症。老化による白内障で両目とも視力がなく、両足が腱断裂を起こしているため、介護が必要なシニアインコです。きみちゃんが、目が見えなくても飼い主の声や音、感触を楽しみながら遊ぶ姿は以前にも話題になりました（関連記事）。