世界バンタム級王座統一をかけて行われた12月13日の井上尚弥vsポール・バトラー戦。同試合は、映像配信サービス「dTV」が有料会員向けに配信する予定でしたが、当日急きょ“無料配信”されることに。dTVは試合後に「お客様の快適な視聴環境を維持するため」などと説明していましたが、あらためて同サービスを提供しているNTTドコモに話を聞きました。
井上選手とバトラー選手の世紀の一戦は、井上選手が11ラウンドでTKO勝利。見事、日本人初の世界4団体統一王者に輝きました。
しかし、有料会員向けに配信するはずだったこの試合が、会員登録しなくても見られる“無料開放”状態になったことが話題に。ネットでは「お陰で日本人初の4団体統一の偉業を観ることが出来ました」などと喜ぶ声があがった一方で、「ちゃんと金払ったのに...」「井上尚弥の試合を見る為に、dTVをapp storeで契約して650円払ったのに無料解放は損でしかない」「後から『やっぱり無料で!』なんておかしすぎます。返金対応を求めます」と批判や困惑の声もあがりました。
どうしてこのような事態になったのか。dTVを提供しているNTTドコモは試合後、「お客様の快適な視聴環境を維持するため、アクセス集中による視聴不具合を回避する目的で一時的に視聴を優先させていただきました」と発表していました。
同社に電話で詳細を聞くと、同試合の配信に想定以上のアクセスが集中したとのこと。その結果、会員認証で接続に支障が出てしまいそうになり、お金を払った人がちゃんと視聴できるよう、一時的な措置として無料開放したといいます。アクセス集中による配信そのものへの影響はなかったそうです。
この試合のために有料会員登録をした人もいたなかで、起きてしまった事態。今後については、「安定的な運用ができるよう対策していきます」と話し、具体的な対策を検討していくことを明らかにしました。
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