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小田原の地下街に“さまよえる小田原城”!? 閉店跡地に出現するお城の模型、なぜ置くのか聞いてみた(1/2 ページ)

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 神奈川県小田原市の地下街で、閉店したお店の跡地に現れた「小田原城」の模型がTwitterで2万件を超える「いいね」を集め話題になっています。一体なぜお城の模型が現れたのか、地下街を管理している小田原市役所に設置のいきさつを聞いてみました。

 「閉店したタピオカ屋に差し込まれる小田原城」というコメントとともに「小田原城」の模型が鎮座している様子をTwitterに投稿したのは漫画家の後藤羽矢子(@haykogoto)さん。「店が閉店するととりあえず小田原城を置いていくスタイル」と続けるように、後藤さんによるとこの地下街ではなぜか空き店舗になったところに小田原城が現れるとのこと。

地下街をさまよう小田原城 画像提供:後藤羽矢子(@haykogoto)さん

 リプライ欄には「シュールにすぎる」「小田原城万能説」「小田原城愛が深い」などと意外なお城の活用法に驚きの声が多く上がりました。

 この模型が置かれているのはJR小田原駅に直結する地下街「HaRuNe小田原」です。この「さまよえる小田原城」が置かれるようになったいきさつやお客さんの反応などについて、施設を管理運営している小田原市役所商業振興課に聞いてみました。

―― 地下街に小田原城が置かれるようになったいきさつは?

商業振興課 コロナ禍で利用者が大幅に減った2020年に空き店舗が出たとき、シャッターをただ閉めておくのは寂しかろうと意見が出ました。そこで、通路に飾ってあった小田原城の模型を「差し込んだ」のがきっかけです。その後も何軒かテナントの撤退がありその度にお城を移動させています。

―― お客さんの反応はどうですか?

商業振興課 最初は観光客がときどき撮影している程度でした。模型は台座も含めると人の背丈よりも大きく、空いた間口を埋めるのにちょうどいいサイズ感です。あまりにもさりげなく展示しているためか風景に溶けこんでしまっていたからかもしれません。

 Twitterで話題になったことでこの年末年始はわざわざ見に来たという方もいました。「面白い」と模型の前で写真を撮っていく外国人観光客の姿もありました。


 この施設を訪れる地元の利用者や観光客の姿も徐々に戻りつつあるとのことで、市役所の担当者は、城の模型が元の通路に常時展示できる日が来るまでがんばりたいと語ってくれました。

小田原城
小田原城

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