パナソニック、録画用ブルーレイ・ディスクの生産終了を発表 SNSに衝撃広がる パナが語るその背景とは(1/2 ページ)
2006年に発売されて以来、約3.3億枚が売れたといいます。
パナソニックが録画用のブルーレイ・ディスク(BD)の生産を終了し、衝撃が広がっています。編集部では、その背景や売り上げ状況について、パナソニックに取材しました。
パナソニックは、2023年2月をもって録画用BDの生産を、全品番にわたって終了すると1月24日に発表しました。販売を開始した2006年以来、16年以上にわたる長き歴史に幕を閉じます。
SNSでは驚きの声が続出。「これからどうしよう」「パナソニックがダビング用BD生産終了なの辛すぎる!」など終了を惜しむ声や、「なんか寂しい」「えそんなダビングって古い文化になって来てるの……?」など時代の流れを悲しむ人から嘆きの声も見受けられました。
パナソニック「お客様には申し訳ない」
生産終了の決め手は何だったのか、パナソニックに取材すると「ビデオ視聴スタイルがオンデマンド中心に移り変わったことや、クラウドデータ保存が普及したことなどから、市場規模が縮小し継続的な生産が困難になったため」との回答が。売り上げについては、2006年の発売以降累計で約3.3億枚を売り上げたと言いますが、21年度は前年比83%にまで落ち込んでいたと言います。
SNSの反響について、担当者は「16年間もの続けてきた事業を継続できなかったことについては、残念に思っている」とし、「お客様には申し訳ありません。長年にわたり弊社の商品をご愛用いただき感謝申し上げます」とコメント。
今後、従来のユーザーが映像を記録したい場合にはどうすればいいかという質問には、「他のメーカー様が出されている、BD規格に準拠した商品を使っていただけますと幸いです」としました。なお、代替商品については、発表にもあった通り、現段階では考えていない一方で、レコーダーの生産は今まで通り継続していくとのことです。
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