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真夜中にハンダがなくなっても大丈夫! 24時間ハンダを買える話題の自販機、なぜ設置? 設置店に聞いてみた(1/2 ページ)

自販機を設置している大阪日本橋のお店に話を聞きました。

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 電子工作に必須の“ハンダ”が24時間いつでも買える自動販売機が、Twitterで注目を集めています。「やばい! 真夜中にハンダがなくなった! でもコレがあれば安心!」と、売り文句も説得力抜群で……って、そんな状況そうそうなくない?

ハンダ 商品名も「『真夜中にハンダがなくなりました』セット」

 この自販機は、大阪の日本橋にある電子部品専門店「シリコンハウス」に設置されている「ガジェットベンダー」(公式Twitter)。話題の商品は「『真夜中にハンダがなくなりました』セット」で、ハンダとハンダ吸い取り線、電気用フラックス(ハンダの塗布を補助するヤニ)が、合わせて930円で販売されています。

 Twitterユーザーのかふぇちの(@Windows_XP__SP3)さんが紹介したことで、ガジェットベンダーの存在は広く拡散。ツイートでは「夜中にハンダがなくて困る前提」が「そうはならんやろ」とツッコまれてはいますが、電子工作好きからは「たまにある」「あるんだなこれが」「吸い取り線まで付いてこの値段はお得なのでは」などと好評を博しています。ツッコんだかふぇちのさん自身も、「ハンダはキロ単位で買うのがデフォ」だそうですから「そうはならん」わけで……ヘビーユーザーってすごいな。

 ガジェットベンダーではほかにもRaspberry Pi Picoなどが売られており、関心を集めている様子。編集部はシリコンハウスに、販売の経緯など詳細を聞きました。

―― ガジェットベンダーはどのような経緯で設置されましたか

シリコンハウス 弊社店舗「シリコンハウス」は、10年ほど前に現在の場所に移転しました。その際に「もっとお客様に面白がっていただける、楽しんでいただける販売方法はないか」ということで、自動販売機での販売方法を考案・実施いたしました。

―― 商品のラインアップはどのようにして決めているのでしょうか

シリコンハウス 商品化に当たっては、「商品の面白さ」と「手軽にご購入いただけるか」の2点を主に考えております。

 ガジェットベンダーは「見ていただいたかた、ご購入いただいたかたに楽しんでいただいたり、電子工作を知るきっかけになってもらいたい」というところからスタートいたしました。もうすでに電子工作を始められているかたはもちろん、まだ始められていないかたも電子工作を知るきっかけになってほしく思い、電子部品をモチーフにしたキーホルダーや缶バッジなど、店舗では取り扱わない商品も販売しております。

 また、24時間ご購入いただけるという自動販売機の手軽さを利用して、今回とり上げていただいた「『真夜中にハンダが無くなりました』セット」などを考案いたしました。

―― 人気のある商品は何でしょうか

シリコンハウス 一番購入数が多い商品は、200円の「ジャンクボックス」です。抵抗やLED、コンデンサといった電子部品のジャンク品を、紙箱いっぱいに詰め込んだものです。1箱ずつ内容物が異なる点と、200円という手を出しやすい価格帯が、購入数につながっているのではと考えております。

 また、最近では「メカニカルキーボードキーホルダー」もご購入いただくことが多くなっております。こちらはキーボードのメカニカルスイッチをキーホルダーにした商品で、中の「軸」の色によりスイッチを押す感覚が異なります。軸は色違いを4種類ランダムで販売しておりますので、押す感覚の違いを楽しんでいただければと思います。

―― 売れ行きやお客さんの反応はいかがですか

シリコンハウス 珍しい自動販売機ということで目を向けてくださるかたは多いです。ご年配や若い学生、また親子連れなどさまざまな年代のかたが目を向けてくださっています。興味津々の様子で商品を見ていただいているかたや、ガジェットベンダーの前で談笑している姿を見かけることもあり、弊社としては大変うれしく思っております。

画像提供:かふぇちの(@Windows_XP__SP3)さん

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