「起きたら30分ゲーム」するだけで“早起き”に 布団の誘惑から逃れる裏技が「試してみよう」「起きられた!」と話題(1/2 ページ)
これでうまくいった人に秘訣(ひけつ)を聞きました。
「朝起きて30分ゲームする」と決めたら、苦手だった早起きができるようになった――。「楽しいことのために起きる」ことで、生活習慣を変えるライフハックがTwitterで注目を集めています。
投稿者は、エンジニアの河本健(@kenkawakenkenke)さん。10年ほど前から、早起きして勉強しようと試みるも朝が弱く、失敗し続けていたといいます。
河本さんはその原因を、「『朝起きるのつらい』『勉強めんどう』と、短期的にマイナスなことが重なるから」だと分析します。そこで始めたのが、「ゲームをするために起きる」と、頭をだまして目覚める策でした。
効果はてきめんで、それまで8〜9時ごろ起きていた生活は、すぐに6時前起床へ改められました。慣れてからはゲームのために起きながらも、朝の時間を本来の目標であった勉強や運動にも使えるようになったそうです。
このライフハックは、「朝が苦手なので試してみよう」と話題に。既に実践していた人からも、「枕元にNintendo Switchを置いて、起き抜けに対戦していたら早起きが習慣になった」「子供に週末は朝5時〜6時まではゲームして良いボーナスタイムだよと言ったら早寝早起きになった」といった体験談が寄せられています。
その一方で、「試したけど、ゲームのあと二度寝するようになってしまった」「早起きはできたけど、ゲームが30分でやめられるはずもなく……」など、うまくいかなかった報告も散見されます。そこで、編集部は河本さんに、成功の秘訣(ひけつ)などを聞いてみました。
―― この試みを始めたきっかけは何ですか?
河本さん:昔から朝が弱く、「朝起きて勉強や運動をする」のに憧れながら、一度も成功したことがありませんでした。それを友人と話していたところ、「とりあえず数日無理やり朝起きれば習慣化されて起きれるようになる」「最初のうちは楽しいことをすれば起きれるかも」というアドバイスをもらい、朝起きてすぐにゲームをやってみたらうまくいった次第です。布団の誘惑から逃れるために、ゲームを使って頭を無理やり覚醒させ、本来やりたい「勉強や運動」に行き着く仕組みです。
―― 特に寝起きに適していると思ったゲームは何ですか?
河本さん:「これをやるためなら起きても良いかも」と思えることが大事なので、好きな活動なら何でも良いと思います。ただ、布団から出ることが重要なので、携帯ゲーム機ではなくPCや据え置きゲーム機のほうが良いかもしれません。私は年末のセールで購入したSteamのゲームを適当に遊んでます。
―― 早起きになってから生活は変化しましたか?
河本さん:始めてから数日は午前中ずっと眠かったのですが、すぐに慣れました。また、健全に夜眠くなるようになりました。むしろ最近は6時の目覚ましが鳴る前に目が覚めるようになり、自分でも驚いています。最初のうちは30分まるまるゲームをやっていたのですが、数日たつとあまりゲームもやらなくなり、本来やりたかった勉強や運動ができるようになりました。目を覚ましてお布団から出るところまでは「とりあえずゲームでもやるか」と考えているのですが、PCに向かって歩いているうちに理性が働いて、勉強などにやる気が湧いてくるようになります。
―― これから始める人に向けて、続けるコツを聞かせてください
河本さん:自分の経験だけでしか語れませんが、とにかく「◯◯をするために起きるんだ」と脳をだますのが大事だと思っています。布団の誘惑から逃れさえすれば、あとは理性を動かして本来やりたかったことに取り組めるので。そのため、「最初の数日は無理をせずに本当にゲームだけする」「他の活動ができるようになっても気が乗らないときはいつでもゲームに戻る」「慣れてきても起きたときはゲームのことだけを考える」――これが今のところ続けられている理由な気がします。
協力:河本健(@kenkawakenkenke)さん
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