国税庁が“確定申告”ゲームの実況動画を公開!? 手慣れたしゃべりが聞きやすくて「プロの実況ですか？」と好評（1/2 ページ）

この動画のために確定申告のゲームを自作する凝りよう。

[沓澤真二，ねとらぼ]

　国税庁の公式YouTubeチャンネルが、急にゲームの実況動画を公開し、ネットをざわつかせています。プレイのお題は「Kakushin Simulator β版」なる謎のタイトル――そんなのどこのプラットフォームにも売ってないし、どういうことなの。

10円で売っていたので、値段を見た瞬間ポチっていたというしろもの

　ツクール感あふれるメニュー画面からスタートするなり、殺風景なオフィスへ放り出される中の人。ゲーム経験は豊富なようで、すぐに同作がポイントクリック式の脱出ゲームだと把握し、「後ろは行けるのかな」などと、手慣れた調子で移動できる場所に探りを入れていきます。

中の人は、クリックが反応する場所を手際良く探っていく

　そうこうするうちに「引き出し」を発見すると、中の人は喜々として開けていきます。この手のゲームではキーアイテムが出てきがちですからね。ほーら、中からは電卓やら医療費の明細やらスマホやら……おや？　これ全部確定申告関連なのでは？

　そうして浮上した「Kakushin＝確（定）申（告）」という疑惑は、最後に出てきたアイテム「源泉徴収票」でいよいよ確信へ。どうやらこれでクリア条件が満たされたらしく、ゲームは数分程度のプレイで唐突にエンディングを迎えます。

　ゲームが「さて、自宅でゆっくり確定申告をすることにしよう。今はスマホでもできるから便利だ」と説明的なモノローグで幕を閉じると、中の人も「今スマホでできんの？」と、わざとらしく反応し、実況は一段落。そう、この動画は電子申告のプロモーションの一環――このゲーム自体も、撮影のために中の人が手作りしたオリジナル作品なのでした。なにその徹底したやり口。

よく見るとテーブルにe-Taxのキャラが……

　せりふ回しが軽やかで違和感のない動画は、「意外とトークのクオリティが高い」「プロの実況ですか??w」などと好評を博しました。国税庁のチャンネルでは、ほかにも職員による料理や泡盛の酒質マップ紹介など、自由な動画が展開されています。

画像はYouTubeより