東京・世田谷区のスーパーで鍋の具材がほとんど入った状態で用意されているカートが「効率がいい」とTwitterで話題になっています。斬新な販売方法を考案した店長にいきさつや反応を聞いてみました。
話題になっているのはラジオ局員の吉田(@yoshida_shuhey)さんの投稿です。「スープカレーと石狩鍋の具材がほとんど入っていて、あとは○○を買うだけ!だって。なにも決めずにスーパー行く時は助かります」とコメントしています。
投稿画像をよく見ると、カートには鍋の具材や調味料が用意されていて、温度管理が必要な鶏肉やサケの切り身、豆腐などの材料を買い足して「普段通り」にレジに行けばいいとPOPが添えられています。
投稿には約1万5000件の「いいね」が集まり、リプライ欄には「これは凄く効率良い」「これいい。家の近くのスーパーも真似してほしい」と便利そうだという声が多く寄せられました。
投稿の画像は東京・世田谷区のスーパーマーケットOdakyu OX祖師谷店の店頭で撮影されたもの。Odakyu OXによると、祖師谷店の独自の取り組みだそうです。
そこで、このアイデアを思いついたいきさつやお客さんの反応などについて店長で考案者の片山英樹さんに聞きました。
――どんな経緯で始められたのですか?
片山さん 売り場作りのいいアイデアはないかとSNSで調べていたとき、献立を考える手間やお買い物のときに迷うといったお声を目にしました。Odakyu OXではチラシや公式ホームページでレシピの紹介などをしていますが、それをカートにあらかじめ積んでおいたら面白いのではないかと思い始めてみました。
――Twitterで拡散されていたもの以外にどんなメニューがありますか?
片山さん 始めたのは先月の下旬からですが、これまでに3回ほどメニューを変えています。投稿されたものの他に牡蠣チゲ鍋やぶりすき焼きなどの鍋物を並べてみました。販促を兼ねてその日のチラシの品や旬の食材でおすすめのものを組み合わせて考案しています。
――反応や売れ行きはどうですか?
片山さん 話題のカートは店舗の入り口に置いていますので、足を止めてご覧になるお客様も多いですね。実際、「参考になった」「面白い」というお声もお客様からいただきました。
話題性と意外性で楽しいお買い物ができる売り場作りはある程度できたのですが、売れ行きは、今のところ思ったほど上がってはいません。売り方の一つの形として今後も試行錯誤していきたいと思います。
画像提供:吉田@ラジオマン(@yoshida_shuhey)さん
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