アクリルスタンドから“本人”の3DモデルがAR(拡張現実)機能で飛び出し、パフォーマンスを披露してくれるアイテムの臨場感がすごいと話題です。Twitterには約5万2000件のいいねが集まっています。
投稿したのは、開発ユニット「AR三兄弟」として活動する川田十夢(@cmrr_xxx)さん。バンド「たま」の元メンバー、石川浩司さんのアクリルスタンドから、不思議な電子音とともに本人の3Dモデルがムクムクと飛び出します。ドラムをたたいて両手を挙げ、「ついたー!」とシャウト。映像だけでなく、打楽器の音や声などでも臨場感が楽しめます。
投稿には「夢が広がる」「欲しくなる」など自分の推しで作ってほしいという声が寄せられ、糸井重里さん、上田誠さんら著名人から「手元から未来は始まるんだ」「すごい。」といった反響もみられます。
モデルとなった石川浩司さんも「すげいっ!」と反応し、たまの歌の歌詞にかけて「今日人類が初めて アクリルスタンドから出たんですね!」「これは人類が木星に着いたレベルの開発ですわ」といったコメントも寄せられました。
川田さんに話を聞いたところ、このAR付きアクリルスタンドは、人体データのアーカイブ&発信プロジェクト「バーチャル身体図鑑」の一環。デジタルアーカイブのグッズ化を考える中で生まれたアイデアの1つとのこと。今回はトレーディングカードとARを組み合わせたグッズ「経験トレーディングカード」が商品化され、アクリルスタンドはボツになったそうですが、「うっかりボツ案の方がバズってしまいました」(川田さん)といいます。
川田さんによると「現在は芸能、スポーツ、アニメなどさまざまな業界からオファーが殺到しており、近いうちに商品化したものが流通すると思います」とのことで、今後の展開が楽しみです。
なお2月11日には「バーチャル身体図鑑」の公開記念イベント(渋谷東武ホテル地下2階シビック・クリエイティブ・ベース東京)が開催され、体験コーナーも設けられます。川田さんが参加するトークイベントも予定されており、(会場参加券は既に完売していますが)YouTubeで生配信されます。
画像提供:川田十夢(@cmrr_xxx)さん
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