アップデイトが運営する「otalab」が、アイドルやYouTuberなどを応援する推し活における「推し疲れ」についての調査を実施。2月1日にその結果を発表しました。調査では、7割以上が推し疲れの経験があるなどの実態が明らかになっています。
調査対象は、全国の10代〜60代の「推し活女子」1088人。30代40.2%、20代34.5%、40代18.7%、50代4.8%、10代1.5%、60代以上0.5%と30代が最も多く、「推し」のジャンルは、アイドル40%、アーティスト15%、アニメ・漫画14%、俳優9%、YouTuber5%、スポーツ選手4%、その他4%、声優3%、歌い手3%、VTuber2%となっています。
まず「推し活をしていて疲れた(推し疲れ)経験はありますか?」と推し疲れ経験を質問。すると、70%が「ある」と回答しました。推しからパワーをもらい、精神的に前向きになれるイメージがある推し活ですが、半数以上が疲れを感じた経験があるという意外な結果です。
ジャンルに注目すると、推し疲れ経験をした人の割合が高いジャンルは最も多いのは「VTuber」(81.8%)でした。一方で、一番推し疲れを経験した人の割合低いジャンルは、50.8%の「YouTuber」となっています。
VTuberとYouTuber、同じ動画投稿をする推しなのに、なぜ、このような違いがあるのでしょうか。otalabは、「『YouTuber』は完成している動画を投稿することが多いが、『Vtuber』はリアルタイムで『推し』の声が聴ける配信が毎日実施され、チャットで交流もできるという『距離の近さ』があるからではないか」と分析しています。
なお、「どんな時に推し活に疲れを感じますか?」(3つまで回答可)という質問で、一番多かった回答は「お金がかかりすぎて疲れてしまった」(252人)でした。
続く結果は「情報が多すぎてついていけなくて疲れた」(242人)、「他のファンとの人間関係に疲れた」(208人)、「他の推し活をしている人と比較して疲れた」(147人)で、推しそのものが疲れの要因ではないことも多いようです。
では、推し疲れを感じてしまったときの対処法はあるのでしょうか。「推し疲れを感じてどう対処しましたか?」(3つまで回答可)という問いの結果は、「推し活に掛ける時間を減らした」が最も多く384人、次いで「一時的に推し活から離れた」が283人、「推し活にかけるお金を減らした」が249人となっています。
otalabは調査の結果を、「『推し活』にかける時間が長いほど、『推し』への思い入れはより強く、『推し疲れ』を感じる要因も多くなってしまう」と、推し活への消費時間と推し疲れの相互性を分析しています。
ときめきを感じたり、リフレッシュしたりと、生活にうるおいを与えてくれる推し活ですが、費やす時間やお金、推しや他のファンとの距離感を誤ると精神的に疲労しやすいもの。適度にほかのことにも目を向けながら、楽しく推し活を続けるのが理想ですね。
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