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「ゆっくり実況」商標出願が特許庁から拒絶 ドワンゴ「弊社の見解とおおむね一致」「判断を歓迎」(1/2 ページ)

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 動画サービス「ニコニコ」を運営するドワンゴは、同社が申請していた「ゆっくり○○」関連の商標出願が特許庁から拒絶されたことを明らかにしました。

 同社が出願していたのは「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゆっくり劇場」。出願の背景には、2022年5月に、東方Projectの二次創作“ゆっくり”シリーズの派生「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録した騒動がありました(その後、商標は登録抹消)。同年6月、ドワンゴは独占防止のためにゆっくり関連語を商標出願したと発表していました(関連記事)。

 ドワンゴは2月13日にこれらの商標出願について、特許庁から拒絶理由通知を受け取ったと発表。拒絶理由通知書では、「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゆっくり劇場」という文字列が、「ゆっくりしていってね!!!」や「ゆっくり」と呼ばれるイラストや、日本語音声合成ソフトから生成された音声が用いられている、さまざまな物事を解説する動画を表すものとして広く使用されていること、動画が多くのユーザーによって作成・配信されていることなどから、商標として登録すべきではないという判断が示されています。

拒絶理由通知書(ドワンゴのTwitterから)

 ドワンゴは「そもそも『ゆっくり○○』は動画のジャンルやカテゴリー、動画の内容を示す表示として広く一般に使用されており、特定の企業や個人が独占すべき文字列ではない」と考えているとしており、「拒絶理由通知書で示されている内容は弊社の見解とおおむね一致」「このような判断を示していただいたことを歓迎」とコメント。「インターネットミームのようなネット文化に対して丁寧に審査していただいたうえ、拒絶理由について丁寧にご説明くださいましたことにも敬意と感謝を表明いたします」とも述べています。

 拒絶理由通知への具体的な対応方針については検討中としています。

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