画家・モネの世界を表現したボンボンショコラが芸術的 素材にも意味が込められた美しいお菓子に「素敵」「もったいなくて食べられない」（1/2 ページ）
まずじっくりと鑑賞したい。
画家・モネの作品をテーマに、その世界観を落とし込んだ手作りボンボンショコラがTwitterで「すてき！」「美しい」と話題に。2月16日現在、写真には5500件を超える“いいね”が集まっています。
ショコラの制作者は、さまざまなのお菓子を作って写真を公開しているうたた寝（@utatane_zZ_）さん、今回のチョコレートは、クロード・モネの「ヴェトゥイユの画家の庭園」から着想を得たものです。
モネは、「ヴェトゥイユの画家の庭園」を描いた2年前に妻カミーユを亡くしています。悲しみの淵にある中、経済的困窮も改善されず、非常に苦しい生活をしていたころに描かれたのがこの作品。青空を背景にひまわりが咲く小道が描かれており、暗い現実とはうらはらに、輝かしい未来や希望を感じさせます。
うたた寝さんはそんなモネの「最も苦しい状況で描いた絵」に自らの人生を重ね、チョコレートで表現しました。出来上がったショコラは「青天」「葉」「向日葵」「地」「そよ風」「ヴェトゥイユの画家の庭園」の6種類。それぞれ「あなたを待っています」「経験」「不屈な精神」「努力」「転機」「逆境で生まれる」といった意味が込められています。
ショコラの材料にもこだわりが。ジャパニズムの愛好家であったモネにあわせ、日本を連想させる抹茶、柚子、ほうじ茶、黒胡麻、きな粉を随所に使用しています。また、黄色のひまわり型の「向日葵」には、「不屈の精神」という花言葉を持つアプリコットを使うなど、食材を使って隠れた意味を持たせているのです。
1枚の絵を構成する要素を6粒のショコラにぎゅっと詰め込んだような美しいルックスのショコラは、うたた寝さんのスケッチをもとに作られたもの。手描きのスケッチから美しいボンボンショコラを具現化する技術の高さにも驚かされます。
「ヴェトゥイユの画家の庭園」のポストカードと一緒に並べられたショコラはまさに芸術。箱に詰められた姿も美麗で、食べる前にまずはじっくりと鑑賞したくなります。
この投稿には、「美しすぎる…」「チョコレートの美しさもさることながら、それぞれのタイトルと込められた意味が素敵です」「もったいなくて食べられないね、こんなのもらったら」といった感嘆の声が寄せられています。
うたた寝さんはこの他にも、テーマを設定し、考察して作る繊細なお菓子の写真を多数公開しています。うたた寝さんのTwitterアカウント（@utatane_zZ_）やInstagramアカウント（@utatane_zz_）では、美しいお菓子の写真を見ることができますよ。
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