認知症の祖母の一言に家族が驚いて固まってしまったとき、孫の機転でその場が和やかな雰囲気に変わった漫画に反響が届いています。
作者の夏ノ瀬いの(@stylish_gorilla)さんの祖母は認知症で、まだ人を忘れたりはしないものの、短い時間に同じことを何度も聞くのだそうです。
祖母は夏ノ瀬さんが結婚したことは忘れていてもその夫のことは覚えていたり、弟をまだ学生だと思っているけれど引っ越したことは覚えていたりと、覚えていることと忘れてしまうことが混在していました。
夏ノ瀬さんは、祖母は自慢のネイルに何度も初見の反応をしてくれて、「需要と供給が成り立っている」ととらえていますが、それでもどう接するのか悩むときがあるといいます。
あるとき、家族みんながそろっている場で、祖母は2人姉弟の夏ノ瀬さんたちに「あれ アンタら姉弟2人やった?」と尋ねます。「3人やんな? もう1人おらんかった?」。このレベルの物忘れは初めてだったため、その場にいた皆が固まってしまいます。
そのとき弟さんが「オッケーオッケー 減ってるより増えててよかった!! 誰も忘れられてない!!」と手を叩きながら、前向きな発言をします。その発言を機にその場の緊張が解け、夏ノ瀬さんは和やかにつっこみ、祖母も「勘違いか〜」と受け入れることができたようです。
「何言ってるの?」というような空気になると祖母を傷つけてしまうため、弟さんの取った言動は最善の策だったと夏ノ瀬さん。どう対応するのが正解か難しい場面も多いかもしれませんが、弟さんのような対応が自然にできると和やかに場を収められそうですね。本当に神対応です!
読者からは「ちょっと感動してしまった なんてスマートでユーモアある返し」「弟さん瞬時にこの返しが出来るのは素晴らしいですね!」「うちのおばあちゃんにもこんな風に接してあげればよかった。本当に優しくて、目頭が熱くなります。」などのコメントが寄せられています。
作品提供:夏ノ瀬 いの(@stylish_gorilla)さん
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