ファッションブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」の2023-2024年の秋冬コレクションで発表された、紫外線で色が変わる不思議な衣服に国内外から注目が集まっています。真っ白な服が色鮮やかに変わる様は、まるで魔法のよう……!
アンリアレイジは、テクノロジーを使ったさまざまな試みをしていることで知られるファッションブランド。特殊な技術を使った生地や素材を使用した服を、これまでにも数多く展開してきました。
今回、パリ・コレクションで発表されたコレクションのテーマは、19世紀のドイツの哲学者・生物学者であるヤーコプ・フォン・ユクスキュルが唱えた「環世界」の概念を表現する「=(イコール)」。「人間が『見て』いながら『知覚していない』世界」に着想を得て、「可視光線」に含まれる色で世界を見ている人間と、「紫外線」の光を見ることができるミツバチやモンシロチョウの違いに注目し、紫外線を含む光を照射すると着色する「フォトクロミック素材」を使った色が変わる服を作りだしました。
コレクションには、ツヤ感のあるサテンや、フェイクファー、レースなど、さまざまな質感の服が登場。光を当てる前は白で、あざやかなピンクやブルーに変化するデザインのほか、黄色や赤の生地柄を浮かびあがらせるデザインなど、フォトクロミック素材を存分に生かした服がそろいます。
パリ・コレクションでのショーでは、真っ白な服をまとったモデルがステージの中央に立つと、頭上からUVライトが降下。光が当たった部分から鮮やかな色に変化するという魔法のような演出に歓声があがりました。
パリ・コレクションの様子を捉えた動画は、アンリアレイジのYouTubeチャンネルや、Instagramアカウント(@anrealage_official)で公開中。また、全ルックの写真は公式サイトでもチェックできます。
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