【漫画】ウエディングケーキの「おめでとう」の文字が震えていた理由は…… 父の思いがつまった粋なサプライズに感涙の声続々(1/2 ページ)
静かに、じわっと感動する漫画です。
病気を患った元パティシエの父が、娘の結婚式で、あるサプライズを計画して……。漫画家の魚乃目三太(@SantaUonome)さんが心温まるサイレント漫画をTwitterに投稿し、感動を呼んでいます。
主人公は、ケーキ店を営む家に生まれた女の子。店主の父はさまざまなケーキを作ることができ、ときには大きなウエディングケーキを作ることも。女の子は、美しいケーキを作ることができる父を誇らしく思っていました。
しかしある日、一家に悲しい出来事が起こります。父が突然病に倒れ、ケーキ店を続けることができなくなってしまったのです。車椅子に座った父は無念の思いで涙を流し、女の子も悲しい気持ちでいっぱいでした。
それから月日は流れ、女の子は大人になり、すてきなパートナーと出会い、めでたく結婚式を挙げることになりました。披露宴にはたくさんのゲストが出席し、華やかなムードです。
披露宴の途中、大きなウエディングケーキが登場し、新郎新婦がケーキ入刀をする場面になりました。みんなが写真を撮ろうと取り囲む中、新郎と一緒にナイフを持った新婦はあることに気づきます。
ウエディングケーキには、マジパンで作られた少しいびつな新郎新婦の人形と、何かが書かれたプレートが乗っています。プレートには、震える文字で「おめでとう」と書かれていました。それを見た新婦は、すぐに「なぜ文字が震えているのか」に気づきました。思わず父がいるテーブルの方を方を見ると、車椅子に座った父は優しくほほ笑みながらこちらを見ていました。
父は病に倒れてから体の自由がきかなくなりましたが、娘の結婚式のために、震える手で「おめでとう」の文字を書き、祝福を伝えるサプライズをしてくれたのです。
父がウエディングケーキに込めた想いに気づいた新婦は、胸がいっぱいになり、人目もはばからず涙を流すのでした。
この漫画には、「大泣きした」「一瞬でウルッとくる」「吹き出し一つもないのに感動させるとか天才かよ」などの感想の声が寄せられています。セリフのないサイレント漫画だからこそ伝わる想いに、多くの人が心を打たれたようです。
この作品は『しあわせゴハン』に収録されたもの。魚乃目三太さんは、この他にも『戦争めし』など、数々の料理漫画を発表しています。
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