「ソフトバンクの担当者からDMが来た」YouTuberの個人情報を私的利用 ソフトバンク「重大なコンプライアンス違反」と謝罪(1/2 ページ)
ソフトバンクに取材しました。
スマホを契約しているソフトバンクから営業電話がかかってきた後、SNSのDMで担当者個人から直接連絡が来た――。人気YouTuberが明かした被害報告が「コンプライアンス違反ではないか」と物議を醸しています。ねとらぼ編集部がソフトバンクに取材したところ、事実と認めて謝罪しました。
“ラジオ系YouTuber”の「たっくーTVれいでぃお」さんは4月7日、「【緊急】もう勘弁して下さい」と題した動画を公開。スマホを契約しているソフトバンクの店舗から、営業の電話がかかってきた後、担当者からTwitterとInstagramのDMで直接連絡が来たとして、その詳細を報告しました。
動画によると、該当担当者から送られてきたメッセージは、「たっくーさん、いつもYouTube楽しみにさせていただいてもらっています。急なんですけど、さきほどソフトバンクからよく分からない電話かかってきませんでしたか? 自分がさっきかけた電話がたっくーさんの声にそっくりで、名前も同姓同名だったので、思わずDMしました」という文面だったということです。
たっくーさんは、携帯会社は顧客の氏名や住所、電話番号などの個人情報を保有しているため、脅迫などにエスカレートする可能性も否めないのではないかとして、「今、どんな怖い話よりも怖くて、心臓バクバクなんですよね」「今、すげえ怖くて……」などと現在の心境を語っていました。
ねとらぼ編集部がソフトバンクに本件について把握しているのかと取材したところ、広報担当者は「事案としては把握しています」とコメント。同社のコンプライアンス違反に該当するのかどうかについては、「業務で知りえた情報を私的に利用することは、当社としては重大なコンプライアンス違反です」との認識を示しました。
また、広報担当者は該当従業員の処分などの対応について、「お客さまへの対応については個別の対応となるため回答を控えさせていただきます」としつつも、「当社が業務委託する代理店に対しては、事実関係を確認した上で厳正に対応します。また、定期的に当社が業務委託する代理店に対して研修を実施しコンプライアンス意識を啓蒙してきましたが、あらためて教育を再徹底するとともに、業務の定期的に監査します」と述べています。
なお、たっくーさんは4月9日、「話題になってる件について」と題した動画を公開。すでにカスタマーサポートに本件について電話で問い合わせ、来週中に本件の対応についてソフトバンク本社の担当者と直接会って話し合う予定と明かしています。
一方で、DMを送付した該当担当者からは、「DMをしてしまった理由としては、通話のやり取りのなかで、サワムラ様がWi-Fiについて不明点があったようなので、もしよろしければDM経由で解消できればと思った次第です」などの文面が追加で送られてきたと報告。加えて、ソフトバンクでは電話番号や住所については目視不可のシステムを使用しており、漏洩や悪用は発生しないとして、「もしご不安であれば写真にて証明させていただきます」との提案があったとしています。
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三度見くらいしてしまいそう。