日常のまさかな出来事をつぶやいたツイートを、イラストとともにご紹介する企画「そんなことある?」。今回は、夢の続きが気になって仕方がない、というお話です。
物語として“できすぎた夢”
今朝の夢。
オタクで集まって「自分の部屋を改造してオバケ屋敷にして、一番怖かった人が優勝!」ということになる。オーソドックスに幽霊や生首を配置する人。殺人鬼の隠れ家という演出で魅せる人。SCPやクトゥルフをテーマにする人。そしていよいよ最後の人の番。一見すると普通の部屋。
何気なくテーブルの上の雑誌を手に取る参加者。発刊日は……2024年!?「これ……俺たち未来に迷い込んでるってこと!?」ニヤリとする仕掛け人。よく見ればカレンダーも2024。新聞の日付も2024。誌面の内容にもおそらく手が加えられている。オタク達、大興奮。「ガチすぎるだろ!www」
しかし「すごいけどオバケ屋敷というかホラーではないなこれ」ということで、優勝は別の人に。いやー楽しかった。面白かった。お疲れ様でした。じゃあ片付けようか。しかしこの雑誌の作り込みはエグいてホンマに笑 とか言いながらパラパラとめくるページの中に、殺人事件を取り上げた記事がある。
見覚えのある文字列に気がついた参加者が、記事の内容を読み上げる。犠牲者の人数。犠牲者の名前。今この部屋にいる自分達と完全に一致した。いや、違う。犠牲者の数が一人少ない。犠牲者の中に、この部屋の持ち主の名前だけがない。雑誌だけではなく、新聞にも同様の記事が載っている。
記事に書かれた事件の発生日が今日であることに参加者達が気がついたところで、夢が終わって目が覚めました。(どんぷくさんのツイートより)
どんぷく(@donpuku)さんが見た夢のお話。その夢はまず、オタク仲間が集まって「自分の部屋をお化け屋敷に改造した後、全員が集合して1件ずつ回る。そして一番怖かった人が優勝」という遊びから始まったそうです。
参加者たちが趣向を凝らした部屋にしているなか、最後の人は一見すると普通の部屋にしか見えませんでした。ですが、部屋の中に配置されている雑誌、新聞、カレンダーなど、日付を示すものが全て未来の「2024年」になっていたそうです。
全員の部屋をまわって優勝者を決め、遊びはお開きということになりました。そして最後の部屋から片付けを始めるのですが……2024年を指す雑誌のなかに、とある殺人事件の記事を見つけます。その内容は「今ここにいる自分たちが殺人事件の犠牲者で、名前が掲載されている。ただ、最後の部屋の持ち主の名前だけがない」というもので、新聞にも同じ記事が掲載されていたそうです。
そして記事に書かれた事件の発生日が、まさに本日この日のものと全員が気が付き……というところで目が覚めたといいます。
どんぷくさん自身は、この夢を「自分たちが近い未来で死んでいたとしたら、しかもそれが今まさに現実にされようとしているのが怖いな」と思っていたそうですが……一連のツイートを読んだ人から「参加者たちをもう死んでいる“幽霊”とみなすことで、すなわち“お化け屋敷”が完成するのでは」という解釈を提示され、あまりにも完成した物語だな、とあらためて恐ろしく思ったといいます。
このツイートには「えっ凄すぎません!?世にも奇妙な物語とかにとりあげられててもおかしくないレベルですね……」「星新一かな? と思ったけどこの内容なら小松左京あたりが書きそう」「すっげー面白い夢!!!!! こんなちゃんとストーリー性のある夢見た事ない!!」など、夢の内容ながらもその秀逸さに感心する声が寄せられています。
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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