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横浜市立金沢動物園(神奈川県)は、園内の絶滅危惧種である植物の保護地が荒らされたと発表しました。当該植物がほぼ全て引き抜かれるなどの被害に、園は「人との距離を離し過ぎないよう心掛けて保全を進めてきましたが、それらが対策の甘さを生んでしまったのではないか」とコメントし、今後はバックヤードへの移植も検討しているとしています。
被害が発覚したのは4月4日の朝。園内で生育している絶滅危惧種の植物の保護地が荒らされ、当該植物がほぼ全て引き抜かれていたことが園により発見されました。盗掘か、いたずらかはまだ不明で、園は犯行が前日の開園中に行われたものとみています。設置していた人止めや調査用具等は、乗り越えられ、壊されていたとのこと。園が公開した写真では、敷地内が踏み荒らされている様子や、植物が引き抜かれて積まれている様子を確認できます。
被害にあった植物は数十年前から管理を続け、ここ数年は保全推進の観点から増殖にも積極的に取り組んでいたとのこと。その取り組みが実を結び始め、例年の数倍のつぼみをつけていた矢先のできごとでした。横浜市立金沢動物園は、「かつては人の生活に根差して生育していたこの植物を理解していただくにあたり、人との距離を離し過ぎないよう心掛けて保全を進めてきましたが、それらが対策の甘さを生んでしまったのではないかと深く反省しております」と、残念な思いを残しています。
園は、地元警察署に被害を相談し対応中と発表。残された株の状態を確認し、立て直しに全力で取り組むと共に、今後は植物の保護のため、バックヤードへの移植も検討しているとしています。
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警察への被害届提出などの対応は取らない方針です。