熱海の温泉宿「ATAMI 海峯楼」にある貸切風呂が、まるで隠し部屋のようだと話題です。パッと見は露天風呂のようですが、それは単に“おしゃれな池”。では、お風呂はどこに……?
話題のきっかけは、ゲーム作家のいたの くまんぼう(@Kumanbow)さんの投稿。海峯楼に泊まって貸切風呂を利用したとき、入口の意外性に驚いたといいます。
実は、お風呂があるのは壁にまぎれた扉の向こう。壁の穴に鍵を差し込むと、浴場への道が開けます。開いた瞬間、「ゼルダの伝説」の謎解き音が鳴りそう。ティロリロティロレリ〜♪
脱出ゲームめいた仕掛けに、「1回目はスタッフのかたに案内していただいたので入れましたが、それがなければ自分では発見できずに手前の池に入ってたかも……」と、いたのさん。「貸切風呂の演出に驚き、大変楽しめました。また、滞在中は細やかな心遣いで大変心地良く過ごせました。オススメのお宿です!」と、ねとらぼ編集部にコメントしました。
海峯楼を運営するカトープレジャーグループを取材したところ、この扉は建築家の隈研吾さんのデザインを元に、1995年に竣工したもの。「当時からそのまま使用しておりますので、隈先生のデザイン上での意図があると考えられます」との回答がありました(※海峯楼の建物は当初は企業の迎賓館として作られ、その後リゾート施設として開業)。
いたのさんが体験したように、初めての来館者には必ずスタッフが案内するため、お客さんが迷うことはないとのこと。ただ、やはり扉である旨は気付き難いようで、実際に扉を開けて見せると、驚かれるそうです。
「そのような皆さまのご反応も、案内するスタッフとしてはコミュニケーションの1つになっております」と、担当者。もう扉の仕掛けは知ってしまいましたが、そのやり取りも含めて入浴を楽しめそうです。
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