「人を呪わば穴二つ」という言葉があるように、世界的に見ても「他人を不幸にする呪術やまじない」には、ほぼ例外なく「不幸を願い呪った人物が、なんらかの代償を支払わされる」という法則があります。
今回ご紹介する作品は、ひょんなことから悪魔崇拝者となってしまった女性が、とうとう悪魔を召喚してしまった、というところから始まるのですが……先の読めない展開をお楽しみください。
漫画の作者は的野アンジ(@matonotoma)さん。この作品は的野さんの著書『僕が死ぬだけの百物語 第4巻』に収録されています。
同じ家に住む恋人同士である良介とユカ。ユカは元気で明るい性格だったのですが、特にこれといった趣味を持っていませんでした。ある日のこと、良介の「何か熱中できるものでも見つけたら?」という言葉を受け、新しい趣味を探したユカなのですが……よりにもよって「悪魔」に興味を抱き、悪魔の研究に没頭するようになってしまったのです。
それからしばらくたった、ある日のこと。ユカは悪魔を召喚し「どのような形でもいいから、幸せにしてほしい」と願うのですが……その代償は「幸福感と引き換えに身体を奪う」というものでした。
悪魔はまだ部屋の中にいるらしく、それが外に出てこないよう、ユカは必死にドアを押さえています。「自分でなんとか追い返す、危ないから離れて」というユカでしたが、良介は一緒にドアを押さえると「今まで悪かった、もう一度自分を頼ってくれ」とユカを諭すのでした。
ユカは「部屋に閉じ込めた悪魔を、鏡を使ってもう一度ここに呼び出す。鏡から出てきた瞬間、ナイフでその首を切り落とす」という作戦を提案しました。鏡の前には新たな召喚者として良介が立ち、鏡の後ろにはナイフを持ったユカが構えます。そしてユカが呪文を唱え、あらためて悪魔召喚の儀式が始まるのですが……。
ユカが悪魔研究に没頭し「幸せ」を願った理由、果たして作戦はうまく行くのかどうか……二転三転する物語の結末は、漫画を読み進めてお確かめください。
作品提供:的野アンジ(@matonotoma)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.