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「ホームランボール横取り」と非難受けた男性 弁護士「奪い取った事実はない」と否定 ネット上での“私刑”は「明らかにプライバシー侵害」(1/2 ページ)

男性の代理人である弁護士がTwitter上で声明を発表しました。

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 5月2日に東京ドームで開催された巨人対ヤクルト戦で、ホームランボールを少年から奪い取ったとされた男性が非難を受けていた件について、男性の代理人である弁護士がTwitter上で「少年のキャッチしたボールを奪い取ったという事実はありません」と否定しました。

 5月2日の巨人対ヤクルト戦では、6回表の山田哲人選手のホームランボールが観客席に入り込みました。その際、少年が一度ボールをキャッチしたものの、その直後に男性が奪い取ったように見える、ニュース映像の一部がSNS上で拡散。男性に対して非難の声や誹謗中傷が集まり、Twitterアカウントや実名などが特定される事態にまで発展していました。

 男性への誹謗中傷および、プライバシー侵害に関して代理人に就任した中川素充弁護士は、「あたかも『もっちー』氏(※)が少年から奪い取ったかのように扱われてしまい、『もっちー』氏に対する非難どころか誹謗、中傷する書き込みが大量になされ、 いわゆる炎上状態となってしまいました」と言及。現在でも男性に対する誹謗中傷が続いており、すでに男性はTwitterをはじめとしたすべてのSNSアカウントを閉鎖したと明かしました。

※声明内では、Twitterアカウント名から男性は「もっちー」氏と記載されています

 ことの真相については、男性がボールをキャッチした際のスローモーションの動画を添付し、「『もっちー』氏がホームランボールを手でキャッチしようとしたところ、同氏の手にあたりボールがバウンドし、手すりに当たり、さらにバウンドしたところを最終的に『もっちー』氏がキャッチした」との認識を示し、「決して『もっちー』氏が少年のキャッチしたボールを奪い取ったという事実はありません」と断言。「誤解を前提とした『もっちー』氏に関する投稿については、速やかに改めるよう求めます」と呼びかけています。

 

 また、中川弁護士は男性の実名や顔写真、居住地、親族の写真を晒した、SNS上での投稿やブログ記事が拡散されていることについては、「明らかにプライバシー侵害です」「『もっちー』氏及び家族の生活の安全を脅かすものであり、到底許されるものではありません」と批判。現在、誹謗・中傷が著しい投稿やプライバシー侵害が著しい投稿に関しては保存など対応しており、法的措置を検討するとしています。加えて、男性への誹謗中傷やプライバシー侵害などをしないように求めました。

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