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ジャニーズ事務所、性加害問題受け外部の相談窓口を設置 再発防止特別チームや社外取締役も就任(1/2 ページ)

社外取締役に元プロ野球選でプロ野球コーチの白井一幸さんら。

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 ジャニーズ事務所は5月26日、ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、同社の所属経験者を対象とした外部機関「心のケア相談窓口」を開設すると発表しました。あわせて、外部専門家による「再発防止特別チーム」を設置すること、経営体制の改善と強化に向けて社外取締役3人を迎えることを発表しています。

 ジャニーズ事務所は「ジャニー喜多川による問題について、大変なご心配と大きなご不安を与えてしまっておりますこと改めて深くお詫び申し上げます。弊社には現在に至るまで多くのタレントが所属しており、今回の問題については、声を上げられたかどうかに関わらず、所属経験のあるすべてのタレントへの心のケアが最重要と考えております」と前置きし、心のケア相談窓口を設置すると発表しました。

 心のケア相談窓口は、心療内科医の鴨下一郎さんが監修し、心療内科医に委嘱。性加害問題で心を痛めたジャニーズ事務所の所属経験者を対象に、「できる限りのケア」をするとしています。完全にプライバシーに配慮した形で心療内科医・公認心理師が相談者それぞれの心の問題に対応するということです。

 続けて、ジャニーズ事務所は「今回の問題は、弊社におけるガバナンス上の課題を浮き彫りにしたものであると考えております。現在社内では、ガバナンス改善に向けた対応・準備を急速に進めておりますが、複数の識者の目を入れて、弊社の問題点をしっかりと受け止める必要があり、それなくして未来への道はないと考えております」として、再発防止特別チームと社外取締役に言及しました。

 再発防止特別チームには、元検事総長で弁護士の林眞琴さん、精神科医の飛鳥井望さんら3人の専門家が参加します。ガバナンスをはじめとした社内の事実関係を確認のうえ、再発防止に向けて提言を受けるということです。なお、3人全員これまでジャニーズ事務所は関係はないと補足しています。

 社外取締役には7月1日付けで、元プロ野球選でプロ野球コーチの白井一幸さん、ハラスメント領域に詳しい弁護士の藤井麻莉さんら3人を迎える予定です。特別チームによる提言を受けた再発防止策の確実な遂行を含めた、経営改革を推進すると説明しました。

 ジャニーズ事務所は最後に、「以上のような対応を進めさせて頂くに当たり、皆様にご報告すべき事項が発生した際には適宜お知らせさせていただきたいと考えておりますので、今後とも、これまで以上に様々なご意見ご指摘を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」とコメントしています。

 なお、ジャニーズ事務所の藤島ジュリーK.社長は5月14日、ジャニー氏による性加害問題について見解と対応を発表(関連記事)。性加害について知らなかったのかという問いに、「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と回答するなど、認識や対応の不十分さが指摘されていました。

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