米ディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」がクローズ 現存する同アトラクションは東京ディズニーランド版のみに(1/2 ページ)
「ティアナのバイユー・アドベンチャー」にリニューアル。
アメリカ・カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドで、現地時間5月30日にアトラクション「スプラッシュ・マウンテン(Splash Mountain)」がクローズ。世界に現存する同アトラクションは、日本の東京ディズニーランドのものが唯一となります。
スプラッシュ・マウンテンは、丸太のボートに乗ってうさぎどん(ブレア・ラビット)と一緒に「笑いの国」を探すアトラクション。アトラクションの終盤で、滝つぼを滑り落ちるようなスリルを体験できるのが最大の特徴です。
アトラクションのモチーフとなったディズニー映画「南部の唄」は、以前から人種差別を軽視した設定やステレオタイプな表現がアメリカを中心に問題視されていることから、現在はメディアの販売や動画配信がされておらず、視聴が困難な作品。劇中歌の「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー(Zip-a-Dee-Doo-Dah)」は日本でも広く知られているものの、現在では東京ディズニーリゾートのBGMから同曲が削除されるなど、自粛の動きが進んでいます。
作品への批判を受け、アメリカのディズニーランドとマジックキングダムでは、スプラッシュ・マウンテンを閉鎖し、「プリンセスと魔法のキス」をモチーフにした「ティアナのバイユー・アドベンチャー(Tiana's Bayou Adventure)」へのリニューアルを行うことが決定しています。マジックキングダムでは、ディズニーランドに先がけ1月23日(現地時間)に同アトラクションを閉鎖。続いて、5月30日(現地時間)にディズニーランドのスプラッシュ・マウンテンが最終日を迎えたため、同日23時のディズニーランド閉園以降、現存する「スプラッシュ・マウンテン」は東京ディズニーランドのもののみとなりました。
世界のディズニーパークでは、この他にも人種問題や性差別の観点からアトラクションのリニューアルやアップデートを行っており、過去には「カリブの海賊(Pirates of the Caribbean)」に登場する女性キャラクターの設定が変更されたことが話題に。こちらのアトラクションも、オリジナルの設定のキャラクターを見られるのは、現在東京ディズニーランドのみとなっています。
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