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「紙書籍の美しい所は、本が老いること」 読書家が語る“紙の魅力”が“本フェチ”に刺さる(1/2 ページ)

老いた古書の匂いは落ち着く。

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 紙の本は経年劣化していくものです。そんな本の自然なありようを美しいとたたえた読書家のツイートが、2万7000件を超えるいいねを集めて共感されています。

 本棚にズラリと並ぶ使い古された紙の本は、ブックカバーがたわんでいたり、紙が日焼けしたりしています。まさに消耗。しかし、そこにロマンを感じる人は少なくありません。

熟した本が醸す美

 Twitterでは「人の温もりが馴染んだ古本は好きです」「数十年経つと本に味が出ます。当時の時代を感じます」「昔の文庫本についてるグラシン紙が好きです。飴色に輝いて表紙を守り続ける騎士」と、本の愛好家から共感の声が寄せられていました。

 投稿者の今昔(@imamukashi672)さんは、天アンカット本の美しさもたたえています。ブックカバーが覆わない3つの面を上方から天、前小口、地と呼びますが、この3面を切りそろえると「三方裁ち」と呼び、天を断裁しない製本手法を「天アンカット」と呼びます。

天アンカットの唯一性の美

 天を裁断しないことで、上面がギザギザとなるなど、本それぞれに独自の形が生まれることになります。今昔さんはこれを「不揃いの美」と評しています。そう言われてみると、より愛着がわいてきますね。

物書きモトタキ

画像提供:今昔(@imamukashi672)さん

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