映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の予告編をレゴ風に再現したファンムービーが、公式も反応するほどのハイクオリティーで話題です。Twitterでの再生数は記事作成時点で1900万回を超えています。
全米でのオープニング興行収入が1億2050万ドル(約1億6800万円)を超える特大ヒットとなり、日本でも6月16日に公開される同作。そのファンムービーを制作したのは、映画をレゴ風に再現する動画を多数公開しているLegoMe_TheOG(@legome_theog)さんです。レゴ風のアニメといえば、映画「レゴ ムービー」シリーズなどがありますが、個人制作にもかかわらず、本家に劣らぬクオリティーに仕上がっています。
ファンムービーではスパイダーマンをはじめとるすキャラクターだけでなく、糸や背景に至るまで、レゴの世界観をCGで再現。1コマごとにキャラクターの表情や動きを調整して、迫力の映像を作り上げました。
おまけに、作者はなんと14歳だというのだから驚きです。Twitter上では、アメリカの映画公式アカウントが反応し、映画監督のギレルモ・デル・トロも「大好き!」と絶賛。さらに映画「スパイダーバース」シリーズ共同監督のロドニー・ロスマンが6月1日、作品のプレミア上映会で作者の少年に会ったことを報告し、「彼は14歳、革命に準備せよ」と、衝撃をうかがわせるツイートを投稿。同じくシリーズ共同監督のピーター・ラムジーも「スターが生まれた。ただただ信じられない」とツイートするなど、反響が広がっています。
追記
動画を投稿した少年・LegoMe_TheOG(本名:プレストン・ムタンガ)さんが、公開中の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」本編で、とあるシーンを担当していることが分かりました。
ムタンガさんはファンムービーの制作を2022年12月にスタート。翌1月に本記事で紹介したものとは別バージョンの動画をTwitter上で公開したところ、その時点で大きな反響を呼びました。米ニューヨーク・タイムズによると、このときに「スパイダーバース」や「レゴ ムービー」を手掛けた脚本家のフィル・ロードさんとクリス・ミラーさんがムタンガさんを認知。その後、プロデューサーのクリスティーナ・スタインバーグさんが直々にムタンガさんに連絡し、作品への参加オファーを行ったということです。
ムタンガさんは春休みや放課後の時間を使って、数週間にわたり本編映像の制作に取り組んだとのこと。ファンムービー制作をきっかけに、そのまま銀幕デビューを飾ってしまったという、まさにシンデレラストーリーだったようです。(6月19日11時34分 編集部追記)
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