地図会社ゼンリンが「47都道府県ピンバッジ」の予約販売を開始したところ、群馬県が大人気。わずか5日間で上限に達しました。なぜ、そんなにも売れているのでしょうか。理由をゼンリンに聞いてみました。
販売されているのは各都道府県を象ったピンバッジ。市区町村の境界が刻印されたシックなデザインです。ジャケットの襟元やカバン、帽子につけてさりげなく地元をアピールできます。
最初に発売されたのは2023年3月10日。およそ1カ月で38地域が品切れになるほどの人気商品となりました。その後、再販されると再び上限に達し予約停止。今回は3回目の販売でした(※完売していないバッジは6月15日15時まで予約受け付け)。
47都道府県すべてがラインアップされているものの、群馬は特に人気のようです。ゼンリンではこれまでの売れ行きを教訓に、過去一番多い数量を用意していたそうですが、早々に上限に到達。ゼンリンは公式Twitterアカウントで「群馬愛の強さを読み違えて大変申し訳ございません」と謝意を示しています。
群馬県の人口は令和2年(2020年)の国勢調査でみると18位。特別多いわけでもありません。なぜ売れているのか、ゼンリンに聞いてみました。
―― 販売のたびに群馬県は完売しているのでしょうか
ゼンリン: はい。おかげさまで多くの方にお買い求めいただいております。
―― 群馬県が人気となる理由は何だと思いますか
ゼンリン: 群馬県に限らず、どの都道府県のピンバッジも多くの方に購入いただき、あらためて皆さんの”郷土愛”の強さを感じています。
群馬についても、3月10日の商品発売後SNSで話題になり、さまざまなテレビや新聞・ネットニュースに取り上げていただきました。群馬県の地元紙にも取材いただき、その記事がきっかけで、群馬にお住まいの方や群馬にゆかりがある方に知っていただき、購入いただけたのではないかと思っております。
弊社の地図柄グッズ専門店「Map Design」の担当に、群馬出身の社員が在籍しています。その者の個人的な意見ではありますが、地元で長年愛されている郷土かるた「上毛かるた」の中にも「鶴舞う形の群馬県」という読み札があるように、県の形に関して高い認知度があったり、愛着を持っていたりするのではないかと感じています。
―― 群馬県のほかに人気のある都道府県バッジは?
ゼンリン: 北海道や千葉県(ご当地キャラが県の形を模している)など、形に特徴のある都道府県や、東京、大阪など居住者の多い地域も人気です。群馬、栃木は地元紙にも紹介いただいたことがきっかけとなり、たくさんご購入いただきました。
皆さんにとってゆかりのある地域、愛着を持たれている地域をご購入いただいていると感じています。
―― 再販の可能性はありますか
ゼンリン: はい。今後は通常の販売に向けて準備を進めております。再販時期が決まり次第、Map Design GALLERYオンラインストアや各種SNS(LINE、Instagram、Twitter)、メルマガ等でお知らせをさせていただく予定です。
画像提供:ゼンリン(@ZENRIN_official)
(高橋ホイコ)
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