時間雨量10mmや50mm、100mmと聞いて、どのような降り方の雨を想像しますか?そもそも「1時間あたりに50mmの雨」とは、雨が1時間降り続いたときに、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さの事を指します。単位はmm(ミリメートル)で表すので、実際に降ってくる雨の量というのは少し想像しにくいかも知れません。
本所防災館で雨量体験!
そこで、東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)の暴風雨体験コーナーで、様々な雨の降り方を体験しレポートします。動画でのレポートもぜひ合わせてご覧ください。
やや強い雨を体験
まずはやや強い雨です。時間雨量10mm以上、20mm未満の雨を指し、ザーザーと降り足元が濡れるような雨です。体験した安齊予報士によると、傘を差していれば外を出歩くことはできそうな雨という事でした。
強い雨を体験
次は強い雨を体験します。時間雨量20mm以上、30mm未満の雨の事を指し、どしゃ降りで傘を差していても濡れるような雨の事を言います。体験してみると、数値のイメージよりも強い雨という印象があったという事です。傘を差しているだけと少し体が濡れてしまうような、あまり外出はしたくないような雨だったという事です。
激しい雨を体験
次は激しい雨です。時間雨量30mm以上、50mm未満の雨の事を言い、バケツをひっくり返したように降り、道路が川のようになるような雨を指します。体験してみると雨の量が多く、長い時間降ると道路が水たまりどころではなくなってしまうだろう。風も吹いたりすると、全身が濡れてしまうような雨と感じたという事でした。
非常に激しい雨を体験
次は、非常に激しい雨です。時間雨量50mm以上、80mm未満の雨を指し、滝のようにゴーゴーと降り続き、傘は全く役に立たないような雨です。体験すると、激しい雨より一層強い雨に感じ、周りの音が全然聞こえなくなってしまったそうです。風も吹いてくると、視界が雨で遮られてしまいそうで、もしこのような雨に遭遇したら外に出るのは危険と感じたようです。
猛烈な雨を体験
最後は猛烈な雨です。時間雨量80mm以上の雨を指しますが、今回は約100mm/hの雨を体験させてもらいました。息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるような雨という事です。体験してみると、雨で周囲が見えなくなり、本当に息苦しさを感じたようです。目が開けていられないような状況で、危険な雨だと感じたとのことです。
雨の災害の備え
大雨による災害で避難をする時を考えて、平常時にハザードマップを確認しておくとよいでしょう。河川が増水した場合や高潮・高波でも安全に避難できるか確認して、避難所までのルートを複数考えておくことが大切です。
ただ、浸水が発生し、深さが50cm以上となっている場合は無理に避難しないようにしましょう。もし自宅にいて、近くに山や崖など、崩れる恐れのある斜面がある場合は、山や崖から離れた2階以上へ避難する「垂直避難」をして、斜面から離れた部屋に避難してください。
動画解説:安齊 理沙
協力:東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)
関連リンク
読まれている記事
Copyright (C) 日本気象協会 All Rights Reserved.