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電車で見かけた広告、よく見たらAI生成!? 「人間じゃないのか」「今後増えそう」 ユニークな広告を制作した東急に意図を聞いた(1/2 ページ)

よく見ると、画像生成時にAIへ出した指示が……。

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 東急グループのデジタル技術による街づくりプロジェクト、「URBAN HACKS」による電車内広告がユニークだと話題です。一見すると普通のエンジニア募集だけど、どこか違和感が……?

URBANHACKS パッと見は普通の求人ですが、左上に注目

 実はこの広告、左上には「Generated by Midjourney」の一文。つまり、掲載された写真は画像生成AIで作られていたわけです。

 さらに写真の下部にある「『街をハックする仕事』を掲げ、やりがいある仕事にあふれる職場URBANHACKSで、楽しく働く2人のエンジニア」という文章。一見すると写真のキャプションに見えますが、よく見るとその前には「prompt」の文字があります。実はこの文章、画像生成時に入力されたであろうAIへの指示だったのです。成果物と制作過程を同時に見せていくスタイル……!?

URBANHACKS いかにもCEOっぽい赤ちゃんバージョンもあります

 ぼんやり眺めていると見過ごしてしまいそうでいて、よく見るとハッとさせられるこの仕掛けは、「攻めてて面白い」とTwitterで話題に。「今後こうしたAIの活用が増えていくのだろうか」「いらすとやと競合したりして」「初めて見たとき、これ実在する人間じゃないのかとやや引いた」など、さまざまな反応を呼びました。

 ねとらぼ編集部では、「URBAN HACKS」の属する東急を取材。広告の意図やAIへの取り組みや考え方など、詳しく話を聞きました。


 

―― 広告にはどのようなメッセージが込められているのでしょうか?

東急: 「URBAN HACKS」という前例のない取り組みを行う中で、同じくこれまで前例のない新たな技術や考え方にも積極的に触れていこうと、画像生成AIを使った採用広告に挑戦しました。単なるAI画像の活用だけではなく、AI生成のプロセスそのものを広告にすることで、“分かる人には分かる”クリエイティブにこだわっています。

―― SNS上では一部「人間がAIにとって代わられる」といった意見もありますが、それについてはどう思いますか?

東急: 人間とAIはそれぞれ得意分野が異なるため、完全にAIが人間にとって代わることはないと考えています。

―― URBAN HACKSでは、AIの活用についてどう考えていますか?

東急: AIの得意分野はAIを活用し人間とうまく共存していくことで、効率化だけではない、さらなる価値提供が実現できると考えています。

―― SNS上での反響について、お考えをお聞かせください

東急: 予想以上の反響があり、うれしい驚きです。URBAN HACKSは「次の100年、テクノロジーで街を豊かに」という想いを持ち、共に未来を作る仲間を募集しています。興味を持っていただけたら、ご応募をお待ちしています!


 

協力・画像提供:東急(株)

 

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